目の上の“へこみ”は老けて見られる原因
今回は目の上のへこみについてのお話です。
目の上にへこみがある場合に、
一番患者様が気にされるのは、
そのへこみによって“老けて見られる”ことなのです。
この患者様も40代前半から目の上の部分(赤い矢印)がへこみ始めました。
このような変化は欧米の方に多いのですが、
日本人の中にもこの“へこみ”を悩まれる方は大勢いらっしゃいます。
下のイラストみて下さい。
へこみの原因は様々ですが、
上まぶたの皮膚の張りがなくなったり、
目の上の脂肪が少なかったり、
または、
眉毛の部分が張り出しているように、
解剖学的な問題などもあります。
では・・・
このような場合、
へこみの部分に単純に何かを入ればすむ話でしょうか?
ヒアルロン酸?
それとも脂肪?
このように注入物を入れてへこみを改善するような施設もありますが、
トラブルも多いようです。
*以前にもこのブログでも紹介しましたが、
他院で目の上のへこみに脂肪を注入され、
術後に整容的な問題のため受診された症例です>>>こちら
では・・・いったいどうすればいいのでしょうか?
当院では、
従来の埋没法を応用し、
目を上げる筋肉(上眼瞼挙筋;じょうがんけんきょきん)に糸をかけ、
その筋肉を前方に折りたたむことで、
へこみを解消する方法(埋没ボリュームアップ法)を行っています。
この方法は糸のかけ方が特殊で、
従来の埋没法よりは複雑なのですが、
切ったりするのではないので、
どちらかと言えば“プチ整形”の部類に入ります。
局所麻酔で行え、施術時間は約15分です。
また翌日から普通にお化粧もできます。
とても画期的な方法です。
それでは症例をみてみましょう!
へこみが解消され、若々しく見えます。
注入物を入れたわけではないですので、
とても安心ですね。
目の上にへこみがあるからといって、
安易に何かを注入することは必ずしも良いとはいえません。
自分の組織・・・
特に目の組織を利用して改善させることもできるのです。
丸山成一
※before & afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。
※リスク・副作用・合併症
内出血、腫脹、左右差、糸がゆるむ、糸が外れる、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線、糸を通す部分の数㎜の白い瘢痕(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。