皮膚の構造と機能⑦ (皮下組織)
今回は
皮下(脂肪)組織のお話です。
やっと ここまでたどり着きました ・・・。
皮下(脂肪)組織とは
真皮の下方にある層のことで、
真皮と筋膜との間に挟まれた部位です。
脂肪細胞( fat cell ) で大部分が構成されています。
大型の脂肪滴が細胞質のほとんどを占めていて
核などの細胞内小器官は端へ押しやられてしまっているようです。
脂肪滴の主成分はトリグリセリドで、
それを構成する脂肪酸は オレイン酸やパルミチン酸が主になっています。
皮下(脂肪)組織の厚さは身体の部位や年齢、性別などによって異なります。
頬、乳房、臀部、大腿(ふともも)、手掌足底(手の平、足の裏)などではとくに厚く、
眼瞼(まぶた)、鼻背、口唇などでは薄くなっています。
また中性脂肪の貯蔵所としての役割をもつほか、
物理的外力に対するクッションの役目や
体温喪失の遮断、熱産生といった保温機能にも重要な役割を果たしています。
これで
私たちにとって
身近な臓器である皮膚の構造や機能についての
説明を終わりにしたいと思います。
簡単にまとめてしまった所
少しややこしくしてしまった所
説明が十分ではなかった所などもあったかもしれませんが、
読んでいただいて 有難うございます。
Ns 2号