最近青山・表参道に似非セレブが目立ちます。
大分前から叶姉妹の出現によりセレブチックな人々は増殖をはじめた。
最初はセレブを気取るが品のある人々といった印象があったが、最近はセレブでもない偽物たちが多勢となり、市民権を得たと勘違い。偽物故その言動は横暴になってきている。
「フレンドリーなこの街にそぐわない、選民意識が妙に強く、品性の下落感を禁じ得ない人々。」
形容するにそう表現せざるをえない。
例を挙げると、自分のカフェでもないのに仲間を呼びまくり、流行りの犬種を伴いわがまま三昧。
話す内容と言えば今度の演奏会がどうとか、どこそこのディナーはどうとか、身に付けているブランド品がどうたらこうたらと、聞き飽きたつまらない話ばかり。
なによりそれが嫌みに聞こえない身分相応のものならいいのだが、背伸びしているのが見え見えなのである。
ヒマを持て余しているかと思えば、商売・金の話には目がない。とたんに聞き耳をたてる。
品のかけらも感じない、勘違いの似非セレブたち。
脳みそとてスカスカだ。
「先日紀伊国屋へ出向きましたらチーズが賞味期限3日前でしたのよ。あぶなく買うところでした、おほほ」
アホか!
ウォッシュ・タイプのチーズは醗酵するほどおいしいのじゃ!!
「あー、わんちゃんおりこうそうですね」
「あ、そう」
あのね、「あ、そう」って誉めてんだけど!
そんでもってこのカフェ俺3年も通ってんだよ。創業以来。
それにあんた、その犬に吠えられてんじゃん、犬の方が賢いよ!(わんわん
思わずカフェの店長に聞いてみた。
「この人たち、誰?」
「知らない。最近居着いている近所の人らしいよ」
「あ、そう。で、どうなの?」
「おもしろいよ、見てると。ばかだと思う」
ばかだって。
類は友をよびまくり、いらっしゃる方々は礼儀や挨拶さえ知らぬ無礼なものばかり。
貴重な癒しのカフェタイムも彼等の増殖により居心地が悪いので、最近はそうそうと切り上げるか他でカフェってしまう。
幸いこの街にカフェは溢れている。開拓すればよいだけの話でもある(ちょっと寂しい
人を見る時にその友人を見れば本人がどのようなパーソナリティーをもっているか否応無しに解ってしまう。
そして彼、彼女らは自身の周辺の物・事しか語ろうとしない。
身に付けているもの、住んでいる場所、飼っている犬、車。
それはなぜか?
他に誇れるものが無いからである。
基本的に一般市民に対してひけらかすためにお外へおもむくので、その為のネタしか持ち合わせていない。
最近は都合が悪くなるとそそくさと退散する。
その都合とは自分が自慢できない状況になることである。
まったく、似非セレブ達とは愚かな生き物だ。
街をけがし、人を堕落させる病原菌のようである。
あえて言おう、恥であると。
品性とは自分そして人に誠実であることで培われる。
自分を欺いた瞬間から品性は下落し、不誠実な人間となる。
不誠実ほどこの世でつまらないものはない。
自分達がどれほどつまらない存在なのか。
いつか気付く機会に恵まれることを祈る。