シチズン時計マニュファクチャリング株式会社見学・研修旅行の続きです。
3年生は、1・2年生とは別に、より高度な内容の作業を行いました!
3年生が行った作業は「天真カシメ作業」と「ヒゲ合せ」。
シチズン製のCal.8200のテンプの材料を頂いて作業を行います。
まずは、天輪と天真を圧着し振り座を取り付けた状態で、テンプのバランスを取る
「静的重り取り」の作業を行いました。
バランスがとれた天輪にヒゲゼンマイを取り付け、整形していきます。
この作業を「ヒゲゼンマイの振れ取り」と呼び、時計の精度に対して重要な作業になります。
作業の合間に工場内にある休憩室で疲れた目を休める事もできました。
休憩室の外には、南アルプスを含む雄大な景色が広がっており、
本場スイスにも負けないくらい絶景でした!
ヒゲゼンマイの振れ取りが終了したら、時計に組み込みで、
今度はヒゲゼンマイの長さを調整していきます。
この作業で機械式時計で重要な振動数が決まります!
学校ではバイブレーティングツールという工具を使用していましたが、
今回の実習ではストップウォッチを使って作業を行いました。
仮の針をつけて、ストップウォッチで60秒計測をして、
±1秒以内に入るようにヒゲゼンマイの長さを調整します。
かなり難易度が高い作業でしたが、技術者の方々の親切なサポートのお陰で、
何とかやり遂げる事が出来ました!
研修最終日、作業が終了した後に学生全員が参加しての総評会。
シチズン時計マニュファクチャリング株式会社様から貴重なご意見を聞く事が出来ました。
この総評会では、先日学校内で行われた「精度コンテスト」の結果発表と表彰式が行われました。
優勝者は3年1組の渡部君!
今回の精度コンテストでも、シチズン時計マニュファクチャリング株式会社様に
試験当日の作業チェックや採点も行って頂き、大変お世話になりました。
全ての日程を終えて、今回の研修旅行でお世話になった
シチズン時計マニュファクチャリング株式会社様の方々ご一緒して記念写真。
2日間という限られた日程でしたが、学生達にとって凄く有意義な内容の研修になりました!