日本の漁業は別海町のシマエビ漁をヒントに | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

雄大な海原を滑るように進む打瀬舟(船)。

北海道別海町・野付半島のシマエビ漁は

初夏の風物詩です。(秋も漁期があります)

素敵ですね。

 

シマエビの資源確保に貢献

 

打瀬舟の漁は自然環境に優しい。

帆を張って出漁します。

スクリューで海底を痛めることがありません。

シマエビが生息する海藻を守り、

資源確保にも貢献してきました。

 

 

シマエビは水揚げ後、

茹でるのが通常ですが、

別海に行けばもしかしたら…

茹でる前のシマエビを食べられるかもしれません。

 

今週末の6月24日、25日の両日、

別海で「えびまつり」が開かれます。

きっと、多くのメディアが取材に行くでしょう。

別海町観光協会のサイトはこちら。

 

 

写真は別海町観光協会から許可をいただきました。

 

私もテレビ局デスク時代に、

シマエビ漁の取材を指示し、

テレビ東京でも放送されました。

 

日本の漁業の将来が心配

 

魚を食べ続ける環境にするために、

朝日新聞で昨日、対談記事が掲載されました。

大手水産会社社員の片野歩さんが、

日本の漁業の現況を心配しています。

 

日本の漁獲量のピークは1984年。

1282万トンありました。

2016年は3分の1の431万トンです。

 

健康志向で世界の漁獲量が増える中、

日本沿岸の漁獲量は減っている。

卵を産む親の魚を残すルールが

徹底していなかったためだと片野さん。

 

 

私も同感です。

漁業者の暮らしも守らなければなりません。

ならば、どうしたら良いのか…。

 

少ない漁でも魚価を上げる工夫を


漁獲できないほど枯渇しては元も子もない。

漁業者の暮らしを守らなければならない。

ならば、魚価を上げなければ。

 

野付半島のシマエビは今やブランドです。

お金を払っても食べたい人は大勢います。

 

少ない漁獲量でも魚価を上げる。

打瀬舟の漁を見てもらう。

観光資源になり、メディアも注目する。

そういう好循環が必要です。

 

それはシマエビでなければできなかったのか。

そんなことは無いと思います。

他の魚種なら活魚として出荷できないか、

活け締めとして出荷できないか、

魚体を傷付けず、鮮度を保持できれば、

魚価が上がり、漁業者も守られる。

 

そのためには、商圏を広げるには、

メディアを巻き込んだPR作戦も

小さな漁港では大切になるのです。

 

それに…地球は人間のためのものではありません。

生き物すべてが関係し、人に還ってくるのです。

 



元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 

 

 

 

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