計算できる犬は新聞記事からTV取材へ | マスコミに取材される方法

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新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

新聞記者時代は

「自分がおもしろいと思うこと」を取材しました。

 

もちろん、行政の話も大切ですから、

硬い記事も書きましたが、

基本は「自分がおもしろいと思うかどうか」です。

 

私も半信半疑だった

 

広尾支局長時代に

「計算できる犬がいる」という話を聞き付けて、

犬絡みの記念日に合わせて記事にしました。

 

支局の管轄は2町1村あって、

旧忠類村にその犬はいました。

忠類村は平成の大合併で現在、幕別町になっています。

 

計算できる犬がいるなんて…

あなたは信じられないでしょうね。

私も半信半疑でした。

 

大型の雑種でした。

飼い主から「答えは10以下にして」と言われました。

吠えて答えを出すために、

数字が大きすぎるとのどを痛めるからです。

 

 

〇〇ー(〇+〇)のような計算を

あらかじめ画用紙に2つ作り、

見せたところ…正確に答えたのです。

 

新聞社内でも論議に

 

十勝版のトップ記事にしたのですが…

計算できる犬は北海道新聞社内でも論議になりました。

1つの話題としては面白いという編集局幹部と、

こんな話を紙面化する記者は愚かだという幹部。

 

否定した幹部は「常識で考えられない」と言いました。

私は笑ってしまいましたね。

常識で考えられないからニュースなのに…。

 

何でも自分の頭で理解できるなんて、

人間はそれほど偉くないのです。

世の中には分からないことばかり。

宇宙も海底も生物のメカニズムも、

地球で起きるほとんどが解明できていません。

 

私に雑種犬の頭のメカニズムは分かりません。

ただ、こんなことで話題になっている犬がいる。

それはニュースだと判断しただけです。

 

実際に計算は合っていたのですから。

仕方ありません。

 

テレビ局が後追いした


新聞記事を読んだテレビ局がその後、

わんさかと雑種犬の取材依頼をしたそうです。

確かにテレビ向き、

動画でなければ伝え切れない取材でした。

確か全国放送にもなったはず。

 

新聞記事からテレビ取材につながる。

その典型でしたね。



元新聞記者、テレビ局デスク

メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 

 

 

 

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