新聞はもっと読者の声を載せてほしい | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

私が新聞記者になって数年後、

高校の同窓会で言われた言葉が

「北海道新聞は『はいはい道新』がおもしろいよね」

 

かなりショックでした。

「はいはい道新」は、読者の声を届ける欄です。

記者が書いている訳ではありません。

 

でも、この言葉がとても大切だと感じました。

 

記者⇒読者の一方通行

 

新聞の記事面はほとんど記者が書いています。

つまり「記者⇒読者」への一方通行。

読者の反響や反論できる紙面は少なく、

「はいはい道新」と、投書を扱う「読者の声」くらい。

 

読者の反響や反論ができる紙面は

少しずつ小さくなっているのも残念です。

 

拡大したのは「識者の意見」や「記者の意見」。

これは北海道新聞だけでなく、

全国紙も似たような傾向です。

 

読者が減っている今だからこそ、

読者の意見、反響、反論を紙面化して

ユニークな紙面作りに懸けてみるのも挑戦ではないかと思います。

読者が減るのは仕方ないとあきらめず、

何か画期的なことをする好機だととらえて。

 

読者の3行記事があってもいい

 

「読者の3行記事」を提案します。

横組みで1行20字以内に制限して。

20字×3行まで書けるようにする。

例えばこんな記事

 

さっぽろ雪まつりの「魚氷が復活」の記事

事務局へ寄せられた賛否の意見総数がない

具体的数字も欲しかった 50代・男性

 

たまたま、手元の新聞を基にして

架空の読者の3行記事を書きましたが、

記事になっていない話でも良いのです。

 

〇区で〇〇の現象がが増えていると聞いた

北海道新聞が取材してくれるとありがたい

他の区では増えてないの? 40代・女性

 

こんなのが1ページにわんさかあるだけで、

今の時代を表していると思うのですが、

いかがでしょうか?

 

客観的には選べないが…


新聞記者を辞めてメディアコンサルタントとして、

企業や個人の対マスコミの話を聞くと必ず、

敷居が高いだとか、話を聞いてくれない感じ、

などという否定的な意見を聞きます。

 

1ページ、毎日でなくても構いません。

週に1回でもそういう日があれば興味深い。

 

もちろん、そうした声を誰がどう選ぶかは

大変なことで、客観的には行えないと分かっていますが。

 

 

元新聞記者、テレビ局デスク
メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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