新聞記者の休みと高校野球 | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。

 

全国高校野球選手権大会が昨日、終わりました。

北海高校の準優勝に北海道も沸きました。

素晴らしい快挙だと思います。
 

 

 

記者の夏休み期間

 

ここで新聞社の内情を。

新聞記者は不眠不休の仕事を年中、続けている訳ではありません。

夏休みも取らなければ。

甲子園で全国高校野球が行われる期間が記者の夏休み期間と重なります。

 

高校野球チームに同行する記者は、

スポーツ面を担当する運動部記者複数と写真記者(カメラマン)複数、

甲子園出場を決めたチームの地元で取材をしていた記者らで構成します。

 

彼らが長期間、甲子園から原稿を送る期間、

新聞社の他の記者たちはローテーションを取って休暇に入れるのです。

 

高校野球記事でカバーする

 

 

この数年、新聞紙面を読んで感じるのは

全国高校野球の紙面が大きくなったこと。

写真や見出しも大きく、大事(おおごと)のような紙面展開です。

裏返せば、それだけ普段の紙面が多いかを物語っています。

全国高校野球の記事をそれだけ大きくしなければ、

普段の紙面を作る記者の休みをカバーできないということです。

 

私は高校野球が嫌いな訳ではありません。

しかし、同じように他のスポーツをしている高校生がいます。

私は高校まで剣道をしていました。

その時は分からなかったのです。

野球ばかりがなぜ、マスコミに大きく取り上げられるのか。

陸上、水泳、卓球などの全国大会を紙面化、番組放送しても、

記者の長期休暇になりません。

他の競技の全国は1日から数日で終わります。

サッカーやバレーボールなどを除いて。
 

プレスリリースを出すタイミング


それらの事情を分かった上で、

マスコミに取材されたいと願うパブリシティを考えた時、

気を付けなければならないのは「発信時期」です。

 

記者がローテーションで長期休暇を取るのは

8月上旬からお盆を挟むように8月末まで。

このことを理解していたら、

プレスリリースをいつ出せば良いのかも分かります。

 

私はプレスリリースを出すタイミングを

「発信したいことが起きる3週間前」と著書にも書きました。

しかし、高校野球が行われている時期だけは違います。

プレスリリースが埋没しないように。

 

今月のプレスリリース代行作成では、こんなアドバイスもしました。

「時間に余裕があるのなら8月16日以降にプレスリリースを出しましょう」

記者が長期期間を前後半で分けるなら、

お盆過ぎには半数が戻って来る計算です。

プレスリリースが記者から記者へリレーされない時期を知る。

マスコミの内情も知った上でパブリシティをしましょう。


メディアコンサルタント・荒川岳志

 

 

 

 

 


 

 

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