今年、映画館で見た四十五本目の作品は「重力ピエロ」。
サスペンスだと思って見ると家族ドラマ性を強く感じ
家族ドラマだと思ってみるとサスペンス性を強く感じられそうだ。
サスペンス部分一本で行くとサスペンスとして物足りず
家族ドラマ部分一本でもやはり物足りないかも知れないが
こうやってバランスよくミックスされると見応えがある。
大学院で遺伝子の研究をしている兄と
落書き消しの仕事をしている弟。
真面目で心優しいが地味で野暮ったい兄とは対象的に
弟はイケメンで個性的で自由に生きてるように見える。
彼ら兄弟の住む町で連続放火事件が起こる。
まずは弟が落書きと放火事件の関連性に気づき
次に兄が落書きの文字と放火現場の名称に規則性を見つける。
二人は独自に事件の調査を開始するのだが
その真相は思わぬところに。。。
意外な人の証言から意外な真相が発覚したときは
意外すぎて、かなりの衝撃を受けた。心臓ドキドキしてた。
気を緩めてるところ、突然のタイミングだったから。
思い返せば伏線はあったはずなんだけど
作品的にサスペンス一辺倒の雰囲気で無いから
頭より心で見る姿勢になってて、注意力が弱まってた。
思う壺。しかしそれこそが最も楽しめる見方に違いない。
加瀬亮、岡田将生、渡部篤郎。それぞれハマってた。
そして小日向文世。最高にかっこよかった。
自分が知る限りの小日向文世史上で最高。
かつ、本作の登場人物中で最高。
極めてかっこいい小日向文世なのであった。
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映画「重力ピエロ」photo book
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