ダージリン急行 | h

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平成20年、劇場での鑑賞12本目。「ダージリン急行」。

エイドリアン・ブロディ が出演してる。
「戦場のピアニスト」 を見た時に
こいつはタダの鼻でかじゃない!と
素晴らしい鼻でかだ!と感じ、好きになった。
アメリカ人三兄弟がインドを旅する話
というだけでは全く興味惹かれないのだが
彼が出演してるからという理由で見に行った。
もちろん彼はいい演技してたけど
そうでなくても見る価値のある映画だった。
見に行って良かった。

長男の提案したスピリチュアルジャーニー。
変人揃いのチグハグ兄弟。
通じ合ってるとは言えない三人。
隠し事したり、それをバラしたり、喧嘩したり。
列車の中でも停車した町でもトラブル続き。

非常に面白い映画だった。
笑えるとかじゃなくて興味深いという意味での面白さ。
非常に楽しい映画だった。
ウキウキワクワクじゃなくて、ほほぉ~という楽しさ。

意表つかれる展開が多いんだ。初っ端からそう。
何の説明もなくフランスのホテルの一室から始まる。
男の元に女が訪れる。少ししたらエンドロールが流れる。
その後で20世紀FOXのあの映像とテーマが流れ
インドを旅する三兄弟の話が始まる。
その後も、えっ夢オチ?!ってくらい唐突に場面切り替わったり
いい意味で裏切られて意表つかれて先が読めない。

王道とは掛け離れたオリジナリティがあるから
これ見てもつまんない人はつまんないんだろう。
でも、自分はとても好きだった。
ちょっと普通じゃない展開するけど
いわゆるリンチ 的な不思議さ・難解さは皆無。
親切かつキャッチーで
気持ち良く意外性を楽しむ事ができる。
てめえで考えろっていう方針ではないから
途中で、アレ?何?どういう事?と思っても
考えこまずに身を任せるのが正解。
あっち行ったりこっち行ったりした話も
最後にはきれいに纏められてる。気持ちいい。

物語の展開だけじゃなくて映像も面白かったんだ。
基本舞台がダージリン急行の中、
インドを走る列車の中なんで、とにかく狭っ苦しい。
カメラは寄り気味で三兄弟を画面いっぱいに捉えるし
他の乗客もいっぱいだったりで画面が窮屈。
でも、それが面白い。
その分、広いところのシーンが爽快だったりもする。
思い切ったズームやパンは酔いそうになったけど
それも面白いと感じた。

ところで彼らの旅行鞄、いいなあ。あれ欲しい。
一つ二つじゃなくて十個くらいセットなのが良い。
あれ、ヴィトンかなあ。特注かなあ。欲しいなあ。




ダージリン急行
ムトゥ 踊るマハラジャ
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