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今年、劇場で見た16本目。ジャケット。


なんつーか予告編とか見てもワケ分からん感じが気になって。

エイドリアン・ブロディ鼻デカっぷりが気になって。

キーラ・ナイトレイ蓮っ葉ぶりが気になって。


設定は、かなり変わってる。
1992年、湾岸戦争で頭部に致命傷を負った鼻デカ。
一命を取りとめたものの、記憶障害が残った。
帰還した鼻デカは、一人旅の途中、ある少女と出会い
束の間、暖かい空気が流れるのだが
その後、殺人事件に巻き込まれて意識を失ってしまう。
殺人の罪で逮捕されてしまった鼻デカ。
無実を訴えるも信じてもらえない。
精神障害のためとされ無罪になるが
犯罪者用の精神病院に収容され
その上、変な医者の治験に利用されてしまう。
その治療法は酷いもの。
無理矢理なんか注射して拘束衣=ジャケットを着せ
死体安置用の引き出しの中に閉じ込めるのだ。
暗い、狭い、闇の中でフラッシュバックに怯える鼻デカ。
と、ある瞬間、意識が飛んだ。
飛んだ先は15年後の2007年。タイムスリップだ。
2007年の世界で鼻デカは、ある蓮っ葉ギャルと出会う。
実は彼女は、あの時の少女の成長した姿だった。
それに気づいた鼻デカは
蓮っ葉ギャルに自分があの時の男だと力説するが
彼女は取り乱すばかりで信じてくれない。
なぜなら2007年の世界では、彼は既に亡き人だったから。
彼女によれば、彼は1993年の元旦に死んだという。
その後、鼻デカは引き出しに閉じ込められる度に
1992年と2007年を行き来し
彼を信じるようになった彼女と協力して
自身の死について調べ始める。。。
そんな鼻し。いや、話。

エイドリアン・ブロディとキーラ・ナイトレイ
二人とも、なかなかの名演技だった。
エイドリアンはいつもながら熱演すぎて汚いほどだし
キーラは育ちの悪いギャルを演じ切ってる。
キーラの顔、大画面で見たのは初めてだったのだけど
顔の下半分が、好きじゃないなぁ。
ちょいシャクレ。
役のせいもあり締まりのない口元。下唇でてる。

奇抜な設定のわりには、うまく纏まってたかな。
タイムスリップ物にありがちな問題点は拭えないものの
そういうのは、あまり気にしないことにしてる。
でも、それでも気になるところはあって。
1992年の裁判で、事件前にあった母娘のことを
「妄想」と片付けられてしまっていたのだけど
2007年の蓮っ葉ギャルにあったときに
1992年当時の住所を聞いたんだから
1992年でそれを訴えれば妄想でない事が証明できたのでは?
女医さんに病院の外に連れてってもらったとき
余裕で逃げられるじゃないか。
逃げなかったのは死を運命と受け入れたから?
1992年の母娘に会いに行き、手紙で忠告をして
その後、死にそうになりながら自ら引き出しに入って
再び2007年に飛ぶと
ちゃんとしたお嬢さんに育った彼女と出会う。
以前の2007年では死んでたお母さんも、まだ生きてる。
それはいいんだけどさ、問題は出会いのシーンよ。
今まではタイムスリップするたびに
2007年の時間も経過してたんだけど
最後にタイムスリップした先の時間は
最初にタイムスリップしたときと同じ時間。
このときだけ、2007年の時間が戻ってる。
ちょっと都合良すぎじゃないか?
等等、思う事はあるんだけど
結局のところ
鼻デカの人生は湾岸戦争で既に終わってて
その後の経験は、1992年も2007年も
オマケだったんじゃないかなぁ。
そう考えると、納得できる。

しかし全体的な感想を言えば、やはりストーリーよりも
主演二人の演技と映像表現を評価したい。

ところで
病院内で、唯一、鼻デカの味方っぽいメガネ女医がいる。
黒い太ブチメガネで、ツルだけ細い。
あんなメガネ欲しいなーと思ってみてたら
おや?どっかで見たことある顔。。。でも誰だか分からない。
最後のクレジット見たら
なんと、ジェニファー・ジェイソン・リーだった。
知ってる人いるかなぁ。ルームメイト の女優なんだけど。
あの映画見て以来、大好きだったのに
本作で気づけなかったことが不甲斐ない。

あと、ちょっと思ったことを幾つか。
・タバコを吸いたくなる
・セックスシーンはいらん
・何気に製作にジョージ・クルーニー が絡んでた



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