第318回『苦の解消と善悪の思想:いったい何が善で何が悪なのか』(2017年2月19日福岡 95min)

1)苦の解消の三つの思想
苦しみを解消する三つの主な思想

1.知識・技術:現代主流の苦の解消法だが、知識・情報が氾濫・過剰となり、
軍事・原発など、科学技術は、もろ刃の剣の性質があるといった問題がある

2.神への信仰:中世までヨーロッパを支配したキリスト教の思想
苦の原因と神との契約の違反=罪とし、悔い改めて神(の子)との再契約を説く

3.智慧:仏陀の説いた苦を滅する手段:物事が正しく見る力
安定し集中した心の状態(禅定)が物事をありのままに認識する力=智慧を生む

2)善悪の哲学:何が善で何が悪なのか

1.善悪の価値観は、時代・地域・民族・人により様々である

2.現代社会の善悪は、人間社会の都合、特に国家・民族の範囲で決まる
世界政府は未だなく、先進国が途上国を搾取しても合法的な経済活動
地球の中の人間の存在は善なのかは論じられることは乏しい

3.キリスト教の善悪
絶対善の絶対神が与えた戒律は絶対善であり、それに反することは悪

4.仏教の善悪
1.縁起の思想では善悪は条件で決まり、唯一絶対の固定的な善悪は存在しない
2.上記の禅定・智慧・慈悲を得ることが善行であり、遠のくことが悪行である

3)清水冨美加さんの出家に関して

幸福の科学の出家は、伝統仏教の出家ではなく、教団職員になる転職に近い。
今回、後回しにしたことは、必ず未来に払うことになるのでは