ミシェル・デヴォー「アール・ブリュット 野生芸術の神髄」 | 土方美雄の日々これ・・・

ミシェル・デヴォー「アール・ブリュット 野生芸術の神髄」

ローザンヌのアール・ブリュット・コレクションの館長を長く務めたミシェル・デヴォーが1975年に書いた、アール・ブリュットのバイブルともいえる名著「アール・ブリュット 野生芸術の神髄(ただし、サブタイトルは訳者がつけたもの)」が、人文書院から、杉村昌昭さんの訳で、刊行された(4800円+税)。

こんな名著の邦訳が、これまでなかったのが不思議なくらいだが、訳されたのが、私も何度か、お目にかかったことのある杉村さんだということにも、ちょっと、びっくり。

杉村さんは「漂流する戦後」「資本主義と横断性」(共に、インパクト出版会)や「分裂共生論」(人文書院)等の著者のある硬派の研究者で、龍谷大名誉教授。親しくお話したというわけではないので、きっと、向こうは覚えてはおられないだろうが、とあるテーマの集会等で、何度か、ご一緒したことのある人だったからである。

昨日、映画美学校での試写会のあと、丸善ジュンク堂で見つけて、購入。早速、昨日の夜から読み始めて、明け方まで、読んでしまった。