「リヴ&イングマール」試写会 | 土方美雄の日々これ・・・

「リヴ&イングマール」試写会

昨日は、六本木のアスミック・エース試写室で開催された「リヴ&イングマール」マスコミ試写会へ。

リヴとは、ノルウェーを代表する大女優、リヴ・ウルマン、イングマールとは、「処女の泉」や「第7の封印」「冬のソナタ」等々で知られる、映画界の巨匠、イングマール・ベルイマンのこと。ベルイマン作品「仮面/ペルソナ」にリヴが出演したことで、2人は知り合い、やがて、結婚したが、その後、離婚。しかし、離婚後もリヴはベルイマンの映画に引き続き出演し、また、彼の最期を看取ったのも、リヴだった。そんな2人の終生続いた「同士」のような関係を、リヴ・ウルマン本人へのインタビューと、リヴの出演したベルイマン作品の映像とでつづった、ドキュメンタリー映画である。

映画は、「恋」が「孤独」や「怒り」を経て、やがて「友情」に変わるまでの、リヴの心の動きを、丹念に追うと共に、その2人の関係が投影された「狼の時刻」や「恥」「ある結婚の風景」等々のベルイマン作品をインタビューの合間に挿入して、進行する。大変、よく出来た映画だと思うが、残念ながら、私は巨匠ベルイマンの作品をただの1本も観たことがなく、また、リヴ・ウルマンに対しても、何の思い入れもない人なので、大した感慨もなく、いろいろあったけれど、ベルイマンも、最期はリヴに看取られて死ぬことが出来て、それはよかったね・・的な、しごく平凡な感想しか、思い浮かべることが出来ず、どーも、スイマセン。

ベルイマンやリヴ・ウルマンのファンの方は、是非是非、観に行って下さい。12月7日から、渋谷のユーロスペースで、ロードショー公開されます。なお、スカパー!で、10月から11月にかけて、ベルイマン監督特集が放映されるらしいです。