「上野の森美術館大賞展」 | 土方美雄の日々これ・・・

「上野の森美術館大賞展」

上野の森美術館で開催中の、「第31回上野の森美術館大賞展」へ。

吉永蛍さんの作品「the dream of tapir」が、同賞の候補になり、惜しくも入賞は逃したものの、上野の森美術館と京都文化博物館で開催される「大賞展」で、その作品が巡回展示されることになった。

吉永さんより招待状を送っていただき、観に行ったのだが、その会場の入り口で、いきなり、吉永作品と遭遇することになった。

「tapir」とは獏のことで、吉永作品ではお馴染みの、公園風景と巨大な獏、そして、工場の煙突や、夜の街等々が、ひとつの絵の中で融合し、これぞ吉永ワールドという世界を構成している、詩情あふれる大作である。

大賞をとった山口由佳子さんの「Puzzle City」や、他の入賞作品と比べても、私的には吉永さんの絵の方が、はるかに、好きだ。吉永さんには、これをひとつのステップに、さらなる飛躍を・・と、そう心から、願っている。

その他、同じく賞候補の豊澤めぐみさんの「merry sorrow」も、ちょっと気になった作品であった。