「ひきこさん VS こっくりさん」

映画ではなく、DVD。「ひきこさん　VS　口裂け女」に続き、永岡久明が撮った頂上決戦シリーズ第2弾(永岡版ひきこさんシリーズとしては3作目)。今度は新作だったので、レンタル料は100円ではなく、340円でした(ゲオ価格)。

主人公の沙織(阪本麻美)は、一見、ごくフツーの高校生。友人の恵美(野崎亜里沙)が、クラスの女子生徒たちにいじめられていることに心を痛めながらも、いじめの対象にされるのを恐れて、それを止めることが出来ずにいる。しかし、いじめは日々エスカレートし、恵美は自殺の衝動にかられる。そんな時、ひとりの黒衣の女が現れ、彼女に一冊のノートを渡す。それにはこっくりさんの召喚法が書かれていた・・。

姿形のないこっくりさんと、ひきこさんをどう対決させるのかと思っていたら、こっくりさんに取り憑かれた恵美を媒介にしての、戦い。所詮、狐の霊に取り憑かれた、ただの女子高生が、最恐の都市伝説＝ひきこさんに勝てるはずもなく、しごくあっさりと、ひきこさんの完勝となりましたとさ、終わりッ・・と、まぁ、そういった話なんですけど、リアルに怖いのは、むしろ、ひきこさんの出てくる後半ではなくて、前半の凄惨ないじめのシーンだったり・・する。

えっ、謎の黒衣の女や、主人公の沙織は、どう物語の展開に絡むのか???って、それは観てのお楽しみというか、わざわざ書いても、しょうもない話です。

まぁ、旧作になってから、100円で観て下さい。それで十分なクオリティーの、作品です。で、ひきこさんは、次は、一体、誰と対決するのか???誰もひきこさんに勝てそうもないので、いっそ、人面犬とかでは、どうでしょうか???はたまた、動き回る、二宮尊徳の銅像とか・・。