「インシテミル」 | 土方美雄の日々これ・・・

「インシテミル」

「このミス」第1位の米澤穂信の原作で、監督は「リング」の中田秀夫ということで、大いに期待したが、観終わってみれば、いささか拍子抜けの感も・・。

というのも、「暗鬼館」に閉じこめられた10人の内、誰と誰が生き残るのかは、10人のキャストを見れば、ミステリィ以前の話として、だいたいわかってしまうし、事実、その通りの結末になるのである。これでは、ラストの大どんでん返しを期待して、あえて、原作を読まなかった甲斐がない、というものである。

原作を読んでいないので、映画が原作通りの展開なのかどうか、私にはわからないが、もし、原作通りであるのなら、正直、原作も、意外に平凡だなぁ・・との感も。

中田監督の演出も、ホラーではないんだから・・とはいえ、恐ろしさ的にも、主人公たちの、追い詰められていく心理描写の面でも、イマイチ。藤原竜也に綾瀬はるか、石原さとみという主役級に、超大物の北大路欣也という豪華キャストを並べたんだから、もう少し、何とかならなかったのか???

文句ばかりつけて、どーも、スイマセン。でも、正直、マジ、ガッカリしたので・・。