「ドラゴン・キングダム」の試写を観る | 土方美雄の日々これ・・・

「ドラゴン・キングダム」の試写を観る

最近は忙しくて、平日の昼間(決まって、1時か3時半)に開催されるマスコミ試写会にはほとんど足を運んでいなかったのだが、あまり長い間行かないと、もう招待状が送られてこなくなるのでは・・と思って、昨日1時から松竹試写室で行われた、「ドラゴン・キングダム」の試写を、何とか観に行った。

日本でも7月26日から全国公開されるハリウッド映画で、米国・中国等すでに公開された国々では、すべての国でオープニング成績第1位を記録し、公開国での興行収入は早くも1億ドルを突破しているという、大ヒット作品だ。

何がすごいかというと、これまで1度も実現したことのなかった、カンフー映画の両雄、ジャッキー・チェンとジェット・リーが初共演する本格的カンフー・アクション映画であるということ。しかも、ジャッキー・チェンは酔拳マスター、ジェット・リーは少林拳の達人という、それぞれの初期の当たり役を演じ、しかも、作中には二人の壮絶にして華麗なバトルも、用意されている!!!のである。私にとっては、それを観ただけでも、もう満足という作品。

物語そのものは、やはり、いかにもハリウッド映画という感じで、現代のアメリカの青年が、骨董店で孫悟空の如意棒を見つけたことで、古代の中国に迷い込んでしまい、そこでジャッキー・チェンとジェット・リー扮するカンフーと少林拳の達人に出会い、彼らをマスターとして、修業しつつ、如意棒をその本来の持ち主(もちろん、孫悟空・・ねッ、さて、一体、誰が孫悟空を演じるのでしょう?)に返すための旅に出るというもの。監督はディズニー出身で、「スチュアート・リトル」や「ホーンデッドマンション」の監督を務めたロブ・ミンコフ。手慣れた演出とCGのオンパレード。しかし、そんな凡庸なストーリィに圧倒的なリアリティーを与えているのが、ジャッキー・チェンとジェット・リーの存在だ。

とにかく、あれこれ考えず、両雄の華麗なアクションを楽しめばいい映画。