「リサイクル~死界~」 | 土方美雄の日々これ・・・

「リサイクル~死界~」

パン・ブラザーズ監督作品で、アンジェリカ・リーが主演・・そう、アジアン・ホラーの最高傑作「the EYE」のコンビが贈る新作「リサイクル」が、現在、六本木の「シネマート六本木」で公開中です。で、前日の「タクシー4」の試写に続いて、昨日も夜の六本木へ。

今回の「リサイクル」は、アンジェリカ・リー演じる女性人気作家が、霊体験をテーマにした小説「鬼域」を書き進める内に、その周辺で不気味な出来事が次々と起こり始め・・というストーリィで、「the EYE」3部作でお馴染みの、決して血の量ではなく、独自の映像や音響効果で、観る者を心底、震え上がらせるパン兄弟の手法は、本作でも健在。しかし、マジ恐い前半から、後半は一転、謎の少女の力を借りて、主人公のディンインが迷い込んでしまった、迷宮=死の世界からの脱出劇という、何やらファンタジーっぽいストーリィ展開になる。そして、感動のフィナーレと見せかけて、最後の最後で一転、再び、観る者を恐怖のどん底へ突き落とす。まさに、見事としかいいようがない、名人芸。脱帽です。

それにしても、恐怖に怯える女性を演じさせたら、アンジェリカ・リーは絶品。本業の歌は、イマイチだけれども・・ね。

さて、パン兄弟の次作は、ついにハリウッド進出第1弾、あのサム・ライミ製作の「ゴースト・ハウス」です。7月下旬の公開が、待ち遠しい。