2012年3月27日(火)
★1000のモスクの島、ロンボクで飲酒の巻★
こんにちは、いつもニコニコひじゃうです
前回のサトウヤシの記事からちょっと間があいてしまったけど、サトウヤシから作るお酒を紹介します。
【本日の食】
サトウヤシのお酒、トゥアック
これはうすいけど、もっと白いのもあるし、赤いのもあります。
【ひじゃう式 解食新書】(解説)
インドネシアのお酒で有名なのは、バリのブレム(brem)とアラック(arak)。
ですが、私がこちらでよくいただくのが、トゥアック(tuak)。
私は違いが覚えられず、いつも混乱してしまいます。
ちょっとまとめるとこんなかんじ。
●トゥアック サトウヤシからつくる発酵酒
●アラック サトウヤシからつくる蒸留酒
※ほかの材料からでも作られるが、インドネシアではヤシから作るのが主流。
●ブレム お米(白米、黒米、赤米)からつくる発酵酒
ブレムのことはおいといて。
ここからは、サトウヤシからつくるお酒の二つを紹介します。
その前に、サトウヤシをもう1度思い出してくださいね。
こんなの
では、トゥアックの作り方を説明しまーす。
1.サトウヤシの実(のように見えるが花穂というらしい)を切って
2.切り口を下にして、そこからでてくる汁を竹筒にため
3.木の皮や根を加えて数時間おく
↓
お酒ができあがる~
なんと簡単なお酒なのでしょうか。
※ちなみに、このトゥアックを煮込むとグラメラができあがります。
トゥアックは発酵させるから、ちょっとすっぱいんです。
そこで、3の木の皮や根を加えるという作業が発生。
この木の皮や根が、なーんと好みの味や色をつけてくれます。
アカール バジュッとかアカール カルジュッ(アカールは根っこの意味)をいれるとおいしいよとのこと。
木の皮や根から赤い色がでることもありますが、これなかなか美しいです。
なんの根っこか気になるなー。
でもって、この3の前にサトウヤシからとれた汁を蒸留させるとアラックになります。
アラックは火をいれてるから保存できるけど、トゥアックは早く飲まないとどんどん発酵がすすんでしまいます(w_-;
↑なので、トゥアックは味がかわっていきまーす
以前、うちにお嫁にきたグラメラ糖液(⇒コチラ★)。
冷蔵庫で保存していたのですが、ある日、停電して冷蔵庫が保温庫になりまして。
この子は発酵してお酒になってました。
トゥアックはそんなにアルコールつよくない…はず。
アラックはけっこうアルコール度に違いがあって、60度くらいするのもあるそうな。
そんなときは氷、水、ココナツジュースなどで割って飲みます。
サトウヤシの酒のココナッツジュース割り…南国度満点
【ひじゃうの舌心】(感じたこと)
1000のモスクを作る!(もしくはすでにある!)というロンボク島。
イスラム教徒が大半を占める島です。
イスラム教徒=禁酒。
…のはずだけど、けっこう飲んでたりして。
私がこのサトウヤシの村を訪問するたびに、村人は私と一緒に飲んでます。
ロンボク島の女性は宗教がなんであれ、ほとんどお酒を飲みません。
だから、私(外国人とはいえ女)が飲んでるのを見てると楽しいようです。
そして、「おもてなし」と称して、遠慮なくお酒を飲んでいるような気が…A=´、`=)ゞ
でも、酔っ払うまで飲むのはダメなんだって。
日本のお酒の話になったときは、必ず私は故郷・兵庫の酒米自慢をします!
(ブラムは食用のお米でお酒をつくり、酒米というのはないみたい)
イスラムの教えからはちょっとはみ出しているかもしれないけど、これも文化交流さー。
神様、大目にみてね
【ひじゃうのはしご酒】(ご参考に)
・蒸留してアラックを作っている様子の写真があるよ⇒コチラ★
今日も平和な食卓に、おいしいね、うれしいね、ありがとう
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