$HIGH-HOPES管理人のひとりごと(洋楽ロック)

77歳レナード・コーエンの新作『オールド・アイディア』が海外で発売され、各国チャートを続々と席巻中!なんと16カ国で、iTunes/Amazon/アルバムチャートのいずれかの1位を獲得したのだ。16カ国の内訳はアメリカ、イギリス、カナダ、スペイン、フランス、イタリア、スイス、ノルウェイ、ベルギー、オランダ、ニュージーランド、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、チェコ、フィンランドである。

気になる全米アルバムチャートでは初登場3位を記録した。77歳にして、多くの若手強豪を押しのけてのこの順位は驚異的といえるだろう。全英アルバムチャートでは2位を記録し実に1969以来最高のチャートとなった。ベルギーでは史上最高年齢の1位を獲得し、ドイツ、アイルランドでも彼の40年を超える音楽活動の中での最高チャート位置を記録。これらの記録はソニー・ミュージックが現在把握している最新情報であるため、この後も記録はどんどん更新されるだろう。いずれにせよ、チャートが証明するように本作は「レナード史上最高の名作」であるとの呼び声が高い。日本盤はいよいよ2月22日に発売となるが、こちらのチャートにも注目が集まる。

また、本作『オールド・アイディア』の発売を記念して、若手アーティストたちが自身お気に入りのレナード楽曲をカヴァーするスタジオ・セッション映像企画<Old Ideas With New Friends>が始動した。本シリーズの第1弾としてNYのインディ・ポップ・デュオ、カルツが「Everybody Knows」をカヴァーhttp://vimeo.com/35921510、他にも第2弾としてザ・マウンテン・ゴーツが「The Smokey Life」http://vimeo.com/35206053、今後、ディアハンター/アトラス・サウンドのブラッドフォード・コックスや、ニュー・ポルノグラファーズのA.C.ニューマンらのカヴァーが公開される予定。また、英音楽誌MOJOの最新刊は『オールド・アイディア』の発売を記念し、レナード・コーエンを大特集し、本誌にも若手のアーティストによるレナードのカバーのCD(全15曲入り)がつく。現在、全曲試聴実施中だ。http://soundcloud.com/mojomagazine/sets

カルツのギターのブライアン・オブリビオンは

「(レナードの楽曲をカバーできて)とっても興奮したよ。彼の歌詞は映画的で、詞も趣深くて、とにかく楽しめたよ。」

と語った。

本作の発表と共にレナードの楽曲がFacebookやTwitterなどのソーシャル・ストリームで話題になったのも記憶に新しい。時代や世の中の在り様が変わっても、やはりレナードの歌詞や音楽は人々を魅了し続け、その影響力は増すばかりである。

【リリース情報】
OLD IDEAS / LEONARD COHEN    
オールド・アイディア / レナード・コーエン
$HIGH-HOPES管理人のひとりごと(洋楽ロック)
2012年2月22日発売 ¥2,520(税込) 歌詞対訳付

http://www.leonardcohen.com/
http://vimeo.com/35921510
http://vimeo.com/35206053
http://soundcloud.com/mojomagazine/sets

【バイオグラィー】
1934年9月21日、ケベック州モントリオールに生まれる。1951年、マギル大学に入学し、詩人としてのキャリアを積む。1961年に出版した詩集「The Spice-Box of Earth 」で詩人として知られる様になる。1960年代には主に詩人、小説家として活動。1967年、シンガー・ソングライターとしてのプロ・デビューを目指すためアメリカに拠点を移す。ジュディ・コリンズが歌ったコーエンの曲「スザンヌ」がヒット、注目を集める。1968年に1st『Songs of Leonard Cohen』をリリース。商業的な大ヒットには至らなかったが、シンガー・ソングライターとしてのコーエンの名を広く知らしめた。以後40年以上に渡り、コンスタントにアルバムをリリースし、第一線で活躍を続けている。今までに11枚のオリジナルのアルバム(ライヴ盤を含めると17枚)、12冊の本を発表。カバーされた歌は世代、国境を越えて1300におよぶ。2008年にはロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たす。また、今年の6月にはスペインでの最高賞であるアストゥリアス皇太子賞(The Prince of Asturias Awards)の文学部門を受賞した。世代、国境、ジャンルを超え、世界中で高い評価を得ているアーティストである。