HIGH-HOPES管理人のひとりごと(洋楽ロック)

1970年9月18日から40年。。。本日9/18はジミ・ヘンドリックスの40周忌。40周忌に実に凄い決定版的なプロダクツがリリースとなります。以下プレスリリースです。

================================================================

ジミ・ヘンドリックスの新作? しかも5枚組? ……これはすべて事実である!

――衝撃の死から40年。春にリリースされた未発表アルバム『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』に続く新発見。ロック・ギターの変革者ジミ・ヘンドリックスの、ほぼ全曲未発表のレア音源59曲+ドキュメンタリー映像からなる5枚組ボックス・セット『ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ~ジミ・ヘンドリックス・アンソロジー』がついにその姿を現す!

$HIGH-HOPES管理人のひとりごと(洋楽ロック)

 ソニー・ミュージック/レガシー・レコーディングスとエクスペリエンス・ヘンドリックスLLCは、4時間以上にも及ぶジミ・ヘンドリックスの激レア音源や未発表曲、そして新ドキュメンタリー映像をフィーチャーした5枚組デラックス・ボックス・セット『West Coast Seattle Boy-The Jimi Hendrix Anthology(邦題:ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ~ジミ・ヘンドリックス・アンソロジー)』を11月16日(日本盤はソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナルから11月17日/完全生産限定盤)に発売する。
 その決して長いとは言えないものの、濃密に駆け抜けたジミ・ヘンドリックスの全キャリアを網羅する決定版コレクションは、5枚組(CD4枚とDVD1枚)ボックス・セット。CDは4枚で全59曲、4時間に及ぶ激レア曲、未発表曲で構成され、R&Bサイドマンから世界最高の衝撃的ギタリストへと転身したジミ・ヘンドリックスの変貌を追いかけている。「Voodoo Child」と題されたDVDは、かつてビートルズの「アンソロジー」という名ドキュメンタリーをものした名監督ボブ・スミートンによるもので、さまざまな人の証言をもとに、ジミの知られざる素顔を明らかにする映像となっている。ナレーションはファンクの帝王ブーツィ・コリンズが担当。未発表ライヴ映像や未発表ホームビデオ、未発表インタビューなどのお宝映像も数多く収録される予定だ。
 さまざまな角度から、この不世出の天才を再確認する必携のボックス・セットと言える決定的作品であることは間違いない。


●『ウェスト・コースト・シアトル・ボーイ~ジミ・ヘンドリックス・アンソロジー』
West Coast Seattle Boy-The Jimi Hendrix Anthology
-日本盤:11月17日発売予定 
-完全生産限定盤(5000セット)/CD4枚+DVD1枚、SICP-2914~2918 税込¥12,600(4CD+1DVD…5枚組)……輸入仕様スパゲティ・ボックス/英文ブックレット(未発表写真、ライナーノーツ他)/オリジナル・ライナー完全翻訳日本語ブックレット/歌詞対訳も収録予定
※4CDからセレクトされた1CD通常盤も同時発売!(SICP2919 税込¥2,520)

<完全生産限定盤収録曲>
<DISC1>……ジミ・ヘンドリックスのカタログに新しく加わった重要かつ歴史的なコレクション『West Coast Seattle Boy-The Jimi Hendrix Anthology』は、初めてヘンドリックスの初期の商業的レコーディング作品の多くをまとめたものになっている。このDISC1に収められたエクスペリエンス以前のきわめてコレクター好みのR&Bシングルの数々は、きらびやかなサイドマンとしての演奏を通して頭角を現しつつあったロック・ギター・ヒーローの珍しい姿を目の当たりにさせてくれる。

1. アイズレー・ブラザース「Testify」(1964年)
2. ドン・コヴェイ&ザ・グッドタイマース「Mercy, Mercy」
3. ドン・コヴェイ&ザ・グッドタイマース「Can’t Stay Away」(1964年)
4. ローザ・リー・ブルックス「My Diary」(1965年、作曲はアーサー・リー)
5. ローザ・リー・ブルックス「Utee」(1965年)
6. リトル・リチャード「I Don’t Know What You Got But It’s Got Me」(1965年)
7. リトル・リチャード「Dancing All Around The World」(1965年)
8. フランク・ハワード&ザ・コマンダーズ「I’m So Glad」(1966年,作曲はビリー・コックス)
9. アイズレー・ブラザース「Move Over And Let Me Dance」(1965年)
10. アイズレー・ブラザース「Have You Ever Been Disappointed」(1965年)
11. レイ・シャープ「Help Me(Get The Feeling)(パート1)」(1966年)
12. ジ・アイスメン「(My Girl)She’s A Fox」(1966年)
13. ジミー・ノーマン「That Little Old Groovemaker」(1966年)
14. ビリー・ラモント「Sweet Thang」(1968年)
15. キング・カーティス「Instant Groove」(1969年)

<DISC2>……ディスク2は、1967~68年のヘンドリックスのジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとの画期的セッションに焦点を当てている。

1. 「Fireファイア」(1967年)未発表の別バージョン
2. 「Are You Experiencedアー・ユー・エクスペリエンスト?」(1967年)未発表音源
3. 「May This Be Loveメイ・ディス・ビー・ラヴ」(1967年)未発表の別バージョン
4. 「Can You See Meキャン・ユー・シー・ミー」(1967年)未発表の別バージョン
5. 「Love Or Confusionラヴ・オア・コンフュージョン」(1967年)未発表の別バージョン
6. 「The Wind Cries Mary風の中のメアリー」(1967年)編集盤『ステージ』収録音源
7. 「Little Oneリトル・ワン」(1967年)未発表音源
8. 「Mr. Bad Luckミスター・バッド・ラック」(1967年)未発表の別バージョン
9. 「Cat Talking To Meキャット・トーキング・トゥ・ミー」(1967年)未発表の別バージョン
10. 「Castle Made Of Sand砂のお城」(1967年)未発表音源
11. 「Tears Of Rage怒りの涙」(1968年)未発表音源
12. 「Hear My Train A Comin’ヒア・マイ・トレインAカミン」(1968年)未発表音源
13. 「1983(A Merman I Shall Turn To Be)」(1968年)未発表音源
14. 「Long Hot Summer Nightロング・ホット・サマー・ナイト」(1968年)未発表音源
15. 「My Friend僕の友達」(1968年)未発表音源
16. 「Angel天使」(1968年)未発表音源
17. 「Calling All The Devil’s Childrenコーリング・オール・ザ・デヴィルズ・チルドレン」(1968年)未発表音源
18. 「New Rising Sunニュー・ライジング・サン(ヘイ・ベイビー)」(1968年)未発表別バージョン

<DISC3>……ディスク3はヘンドリックスにとってピークであり中枢的時代である1968年~1969年を振り返っている。この時期、アーティストはステージとスタジオの両方で新しい方向性を探求していた。

1. 「Hear My Freedomヒア・マイ・フリーダム」(1968年)未発表音源
2. 「Room Full Of Mirrorsルーム・フル・オブ・ミラーズ」(1969年)未発表音源
3. 「Shame, Shame, Shameシェイム・シェイム・シェイム」(1969年)未発表音源
4. 「Messengerメッセンジャー」(1968年)未発表音源
5. 「Hound Dog Bluesハウンド・ドッグ・ブルース」(1969年)未発表音源
6. 「Untitled Basic Trackアンタイトルド・ベーシック・トラック」(1968年)未発表音源
7. 「Star Spangled Banner星条旗」(1969年)未発表オリジナルミックス
8. 「Purple Haze紫のけむり」(1969年)未発表オリジナルミックス
9. 「Young/Hendrixヤング/ヘンドリックス」(1969年)未発表別バージョン
10. 「Mastermindマスターマインド」(1969年)未発表音源
11. 「Message To Loveメッセージ・トゥ・ラヴ」(1969年)未発表別バージョン
12. 「Fireファイア」(1969年)未発表音源
13. 「Foxey Ladyフォクシー・レディ」(1969年)未発表音源

<DISC4>……ニューヨークのフィルモア・イーストにおける1969年12月31日、大晦日のヘンドリックスの煽動的なパフォーマンスで幕を開け、1970年のグリニッジ・ビレッジのアパートでの未発表の弾き語りで終わる『West Coast Seattle Boy-The Jimi Hendrix Anthology』のディスク4は、絶好調のアーティストが将来に取り組んでいる姿を情熱的に描き出している。
1. 「Stone Freeストーン・フリー」(1969年)未発表音源
2. 「Burning Desireバーニング・デザイア」(1970年)未発表音源
3. 「Lonely Avenueロンリー・アヴェニュー」(1969年)未発表音源
4. 「Everlasting Firstエヴァーラスティング・ファースト」(1970年)未発表別バージョン(フィーチャリング・アーサー・リー)
5. 「Freedomフリーダム」(1970年)未発表音源
6. 「Peter Gunn/Catastropheピーター・ガン/カタストロフ」(1970年)未発表別バージョン
7. 「In From The Storm嵐の中に」(1970年)未発表別バージョン
8. 「All God’s Childrenオール・ゴッズ・チルドレン」(1970年)未発表音源
9. 「Red Houseレッド・ハウス」(1970年)未発表音源
10. 「Play That Riff(Thank You)プレイ・ザット・リフ」(1970年)未発表音源
11. 「Boleroボレロ」(1970年)未発表別バージョン
12. 「Hey Baby(New Rising Sun)ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)」未発表別バージョン
13. 「Suddenly November Morningサドンリー・ノヴェンバー・モーニング」(1970年)未発表音源

<DVD「Voodoo Child」>…ボブ・スミートン監督によるドキュメンタリー。ジミ本人の言葉で語られる彼の伝記をフィーチャーしている。伝説的なファンク・ベーシストのブーツィー・コリンズがジミの言葉と物語を甦らせている。珍しい、今までに見たことのない映像や写真──今は亡きギタリストの個人的素描や父親への葉書、歌の草案、スケッチ、歌詞といったヘンドリックス家所蔵のアーカイブとともに──などすべてがこの90分の特別映像にフィーチャーされている。

11/17同時発売のカタログ・リイシュー(一部ボーナス映像付き)
①Jimi Hendrix Experience: BBC SessionsBBCセッションズ…2CD+1DVD SICP2907~9
②Jimi Hendrix: Bluesブルース…1CD+1DVD SICP2910~1
③Live At Woodstockライヴ・アット・ウッドストック…2CD SICP2912~3
同時発売として今年3月からの一連のカタログのリニューアル・リリースの続編としてデラックス・パッケージでの新装版が3アイテム登場。①②にはボーナスDVD付き! すべて完全生産限定盤!

■バイオグラフィ■
 20世紀屈指の創造性と影響力をもつ音楽家ジミ・ヘンドリックス。エレクトリック・ギターに眠る無限の可能性を掘り起こし、前人未踏の地を爆発的な勢いで切り開いた男は、ファズとフィードバック、抑えの効いたディストーションを組み合わせた革新的な奏法でまったく新しい音楽の形を創り上げた。楽譜の読み書きもできなかったことを考えれば、わずか4年で音楽シーンの頂点まで一気に駆け上がった事実は驚愕にほかならない。
 ジミ・ヘンドリックスは1942年11月27日午前10時15分、シアトルのキング郡立病院にジョニー・アレン・ヘンドリックスとして生を受け、やがてジェイムズ・マーシャルと名を改められた。彼は音楽が好きで、ロバート・ジョンソンからB.B.キング、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、バディ・ホリーまで、主なアーティストは誰でも聴いた。
 1961年、ジミーは米陸軍に入隊。1962年11月に第101空挺師団に配属され、駐屯地のケンタッキー州フォート・キャンベルでベーシストのビリー・コックスとザ・キング・カジュアルズを組んだ。パラシュート降下訓練で負ったけがで除隊すると、ジミー・ジェイムズの名でセッション・ギタリスト業を始め、1965年末までにアイク&ティナ・ターナー、サム・クック、アイズレー・ブラザーズ、リトル・リチャードなど人気スターのバックを務めた。リトル・リチャードの元を離れたジミーは、ジミー・ジェイムズ&ザ・ブルー・フレイムズを結成。積極的に前に出るプレイで、バックの一人に過ぎなかったギタリストの地位を花形のリード・プレイヤーに押し上げていった。
 1965年後半から1966年前半にかけて、グリニッジ・ヴィレッジ中の小さな店をまわる日々を繰り返したジミーは、7 月、カフェ・ワ? での演奏でアニマルズのベーシスト、チャス・チャンドラーの目を引く。そのプレイに衝撃を受けたチャンドラーは、1966年9月に再びアメリカを訪れてジミーと契約。ロンドンに連れて行き、新バンドを組ませることにする。
 ベーシストからマネージャーに転身したチャンドラーの初仕事は、ヘンドリックスの名前をジミーから“ジミ”に換えることだった。ドラムスにミッチ・ミッチェル、ベースにノエル・レディングを擁する新バンド、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスはたちまち人気を博し、1966年秋のロンドンの話題をさらった。
 エクスペリエンスのデビュー・シングル「ヘイ・ジョー」は1967年早くに全英で最高位6位、チャート入り10週のヒットを記録する。5月にはデビュー・アルバム、サイケデリック・サウンド満載の『アー・ユー・エクスペリエンスト?』が登場。「パープル・ヘイズ」「ザ・ウィンド・クライズ・メアリー」「フォクシー・レディ」「ファイア」「アー・ユー・エクスペリエンスト?」など当時のアンセムが並ぶ本作は、今も名盤として名高い。
 英国では成功したものの本国アメリカでは無名に近かったが、1967年6月に転機が訪れる。モンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァルの舞台に上がったヘンドリックスは「ワイルド・シング」を文字どおりギターから炎を上げるプレイで熱演し、会場を興奮の渦に包む。ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスは一夜にして、世界中から引く手あまたの、巨額の金を生むグループになった。
 1967年末には、2ndアルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』を発表。その後アメリカに戻ったヘンドリックスはニューヨークにレコーディング・スタジオ、エレクトリック・レディ・スタジオを造り、スタジオの名を冠したLP2枚組の野心作『エレクトリック・レディランド』を丹念に作り上げる。1968年はツアーとレコーディングに明け暮れ、それがもとでグループ内に亀裂を生み、1969年にエクスペリエンスを解散する。
 1969年の夏、8月のウッドストック・ミュージック&アート・フェアにジプシー・サン&レインボウズ(メンバーはミッチ・ミッチェル、ビリー・コックス、ジュマ・サルタン、ジェリー・ヴェレツ)を率いて出演。「星条旗」での反骨心あふれるプレイに、泥まみれの観衆は熱狂した。
 1969年はベースのビリー・コックス、エレクトリック・フラッグのドラマーだったバディ・マイルズとの新たなコラボを生んだ年でもあった。このトリオ、バンド・オブ・ジプシーズは1969年12月31日から1970年1月1日にかけて4回ステージを行う。その中から選りすぐりの名演を集めたものが1970年代半ばに『バンド・オブ・ジプシーズ』としてまとめられ、1999年には拡大版『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』が世に出ている。
 1970年、ヘンドリックスはミッチ・ミッチェルを呼び戻し、ビリー・コックスと新生ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。2枚組アルバムを作るべく、数曲をテープに収めた。しかし『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』と仮題のついたこのアルバムは残念ながら未完成に終わる。原因はワールド・ツアーに忙しく、レコーディングに時間が取れなかったこと。そして1970年9月18日、ヘンドリックスの早世だった。
 デモ録音からマスターテイクまで、ジミ・ヘンドリックスはきわめて短い活動期間の中できわめて多くの楽曲を生んだ。彼の残した音楽からはブルース、バラッド、ロック、R&B、ジャズなど、さまざまな影響がはっきりと感じ取れる。ジャンルにとらわれず、あくまで己の道を突き進んだからこそ、ジミ・ヘンドリックスは今もロック・ミュージック史上無双の人気を誇っている。

ジミ・ヘンドリックス日本HP
http://www.sonymusic.co.jp/jimihendrix/