昨日はPhile-webのイベントに参加してきた。『Marantz HD-DAC1の試聴会』である。マランツ初のUSB-DAC/ヘッドホンアンプの試聴会である。メールニュースでこのイベントを知り申し込んだところ、見事に当選したのだ。久しぶりに試聴会に参加できた。場所はディーアンドエムホールディングス本社であった。

はじめにマランツのマーケティング担当者から製品概要について説明があった。USB-DAC/ヘッドホンアンプとはどういうものか、わかりやすく説明してくれた。製品は来月に発売されるということで、世に出る前に試聴できるなんて贅沢である。

その後二組に分かれて試聴室での試聴となる。試聴室はマランツの音決めをするところだという。外部の者が入ることは滅多にないそうなので、とてもワクワクして入室した。まずは試聴室の概要について説明があった。建物は電車の線路や幹線道路のそばにあるが、遮音・防振が行き届いていて外部からの雑音が全くないそうだ。空調の音もほとんどしない静寂の世界であった。リファレンス機器もすごいものであった。マランツの最高級プリアンプとパワーアンプがあり、それもいろいろと手が入れてあるということであった。スピーカーはあこがれのB&W 800Diamond、凜々しい姿であった。ケーブル類が超弩級で、総額1,000万円程度とのことであった。そんなケーブル見たことない。

音決めに使用しているソフトをMarantz HD-DAC1を通して聴かせてもらった。あまり難しいことはわからないが、クリアですっきりとしたノイズレスな音であった。音がきれいに広がり、スピーカーの存在を感じさせないものであった。アタックの強い音も残響も自然で聴きやすかった。

次にヘッドホンで生録した音を聴かせてもらった。まるでヘッドホンをしていないような感覚で、音が外から聴こえてくるような感じで、音が頭にこもらない。これまた、ヘッドホンの存在を感じさせないものであった。音楽に酔いしれているうちに試聴室での試聴は終了となった。もっと聴いていたかった。

その後、一人ずつMarantz HD-DAC1をヘッドホンで試聴した。私は自分のCDを聴かせてもらった。辛島美登里のヴォーカルはすっきりと美しく、ピンク・フロイドの音楽はクッキリとキレがあった。ここでも一人4分ぐらいしかなく、もっとじっくりと聴きたかった。

少人数の試聴会なので自分の好きなソフトで試聴できたのは良かった。贅沢なことを言うようだが、こんなに素晴らしい機器ばかりなので、一人で1時間くらい聞きたかった。

最後に、イベントを企画・参加してくれた皆様、ありがとうございました。また、参加したいです。



Marantz HD-DAC1





試聴室