朝、6時少し前に起床。千人風呂には洗い場がなく、でも最後に今一度入っておきたいと思い、朝風呂はまず千人風呂に先に入り、いったん上がって浴衣を着て玉の湯へ。これがここの温泉のちょっと不便なところだ。

昨日酸ヶ湯に来てから、千人風呂に3回、玉の湯に2回入った。

朝食はバイキングでしたが、よくある朝食バイキングという感じでした。
朝食を済ませ、8時半過ぎに酸ヶ湯をチェックアウトして、弘前城に向かう。

1時間ぐらい走って、弘前城が近くなってきた。

途中、黄金焼という看板が見える。お菓子屋のようなのだけれど、どんなものだろうと思っていたら通り過ぎてしまった。しばらく行くと、また黄金焼の店があった。どうやらこの辺りでは、大判焼き(今川焼)を黄金焼と呼ぶようなのだけれど、ちょっとした違いがあって玉子や牛乳を使用していないそうだ。後で買って食べようと思ったが、買いそびれてしまった。  川越 黄金焼

城のそばに着いたら大渋滞。
昨日、合浦公園に行ったときは意外にすんなり入れたから大丈夫だろうと半分思いながら、ここまで来たら、道路から見る桜は合浦公園の比ではない。

正直言って、なめていた。この桜はただ者じゃない。

ちょっと右に行ったり戻ったりして、駐車場を探したがどこも満車。
グルグルして、最終的に市役所の駐車場に待って入れることができた。安堵。



追手門から入ると、この人手。日本中からこの桜を見に来ているのだろうと思う。
これから石垣の工事に入るため、これから10年は城と桜が見られなくなるので、今年はなおのこと混んでいたのかも知れない。



北海道の桜との違いは、色と花の勢いだと思う。北海道のエゾヤマザクラは葉っぱも一緒に出てきてしまう。この花だけがかたまりになって咲き乱れている様子は、本州に来ないと見られない。



城と桜の一番いいところは争奪戦で倍率が高く、いい写真を撮るのはなかなか難しい。
やっとの思いで撮ったのがこれだけれど、ライティングに使うライトのフードが写りこんでしまっている。侍装束の役者が靴を履いているように見える。



この天守は、本物の天守だけれど、江戸時代に落雷で一度燃えていて、再建している。けれども、津軽藩が実際に使っていた本物の天守だ。
天守の中は資料館になっていて中に入ることができるのだけれど、入場制限をしていて、このように行列していて、40分~1時間という待ち時間を聞いて、あきらめた。



上から見る桜もいいと思うけれど、向こう側に見えている岩木山が大木に邪魔されて見えない。



天守と桜もいいけれど、この城の主役は岩木山だと思う。
為信は、わざわざ茂森にあった丘まで削って、天守からの岩木山の景色を手に入れたかったのだろうと思う。

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この後、全く青森に関係のない丸亀製麺でざるうどんを食べて、十和田湖へ向かったのだけれど、写真は一枚もない。

僕は本当は長勝寺や、寺町で五重塔を訪ねたかったのだけれど、年寄を連れていくと、やはり思い通りにはいかない。城の中の散策で歩き疲れたようだ。

そんなわけで、朝、出たはずの酸ヶ湯温泉の前を通って、七曲りの道を下り、奥入瀬渓流を見ながら十和田湖へ行ったのだけれど、奥入瀬渓流は雪解け水がなくなって、もう少し水量が少なくなった時期のほうが良いのではないかなと思った。

ここも車でブーっと通っただけでは良さがわからない。
しかし、「もう今日は車で通りすぎるだけで見られるところがいい」という希望なので、しょうがない。

でも今日は正直、桜の絢爛さにすっかり打ちのめされてしまい、春先の奥入瀬のねずみ色の景色を見ても、感動がないと言った方が確かだと思う。

十和田湖を一周して、今夜の宿、青荷温泉に向かう。