>ロンドン五輪金メダリストでWBC世界ミドル級5位・村田諒太(30)=帝拳=が「勝負」の2016年初戦をKO勝利で飾った。WBCスペイン語圏ミドル級王者ガストン・アレハンドロ・ベガ(32)=アルゼンチン=と10回戦で激突。初回に右ストレートで先制ダウンを奪い、2回に再び右でとどめを刺して2回2分23秒KO勝ち。目標にする年内の世界挑戦を強くアピールし、戦績を9戦全勝(6KO)とした。
大砲がよみがえった。2回、村田は鋭い左ジャブ2発から右ストレートをつないでベガを棒立ちにさせると手を休めず、相手のこめかみをめがけて右ストレートを打ち下ろした。2度目のダウンを喫した相手は起き上がれない。迫力の光景に異国の観客は息をのんだ。
再出発、そして勝負の年と掲げた2016年。2戦ぶりのKO勝利に「パンチ力に自信をなくした時期もあったが、右が当たれば倒せると分かった。70点の出来」と白い歯をのぞかせた。初回にも右ストレートで先制ダウンを奪って一気にギアが上がった。323秒でのKOは13年8月のデビュー戦を1秒上回る過去最速の決着だ。
昨年11月の米ラスベガスでの試合は見せ場のない判定勝利。「金メダリストのキャリアを守りたいという気持ちがあった」と攻めの姿勢を忘れた自分と向き合った。攻撃法もコンビネーション重視から切り札の右ストレートを打ち抜くことを徹底。体の重心を修正し、パンチがよく切れた。「スパーリングでも右でよく倒していた。練習と試合がつながった意味でいいスタートを切れた」と語った。
故郷・奈良に住む父・誠二さん(61)が上海出発の前日26日に上京した。わずかな時間をともにして心を整理した。苦境に立った時は父から本を授かり、前進する力に変えてきた。今回の1冊は内村鑑三の「代表的日本人」。西郷隆盛や二宮尊徳の生きざまを説いた名著に「焦らず、自分のやるべきことをやっていくことが大事」と悟った。
目標とする年内の世界挑戦の標的にWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)が浮上した。具体的な名前が挙がるのは初めてで、帝拳ジムの本田明彦会長(68)は「サンダースは十分に戦える相手だ」と明かした。王者の動向を見ながら交渉を本格化させる構えだ。
次戦は5月頃に計画。3月から米ロサンゼルスでのスパーリング合宿で進化を目指す。「今回、勝つためにやっているわけではない。僕は上を見ている」と村田。可能性は自分の拳で広げる。
…村田選手、おめでとうございます
KO勝ち、大変結構でございますっ
標的はサンダースかぁ
まぁ、ゴロフキンはちと酷ですし、技巧派のスピードスター系も嫌ですかね~、なんとなく…
村田選手、年末を目標に…なんてありますが、本当に来るのでしょうか?
勝負の時は、本当に来るのでしょうかぁっ⁉︎
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