コンビネーションブローの発明…について | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?


higege92の「ボクシング映画道」…-Image027.jpg


これ、ボクシングの基本を活字で読んでみたくて買い求めた「ボクシング上達BOOK」…


監修は元世界チャンピオンのセレス小林さん…


で、これを読んでいたら、思わず「へぇ…」って唸ってしまう記載をみつけたのであります…


以下は、その「はじめに」の一部抜粋…


----拳で勝敗を争い合う競技は今から7000年前、古代エチオピアで誕生したと言われています。紀元前688年には、すでに古代ギリシアオリンピックの種目となっています。中世期には地下に埋もれていましたが、17世紀後半にイギリスで復興し、1866年、クインズベリー・ルールが発表されて、それまで素手で時間無制限で戦っていたのを改め、グローブを着用し、3分1ラウンドとしてラウンドを重ねる現代ボクシングはできあがります。


古いですねぇ…


「殴り合い」が「ボクシング」になるまで…の更なる歴史と過程にはさらに興味が湧いてきますが、こんな豆知識も書いてありました…


----ボクシングに関わる人々が初めてコンビネーションブローを見たのは、1910年~20年代にプロボクシングで活躍した世界ライト級チャンピオン、ベニー・レナードの試合だったと言われている。レナードが発明したのは早い左ジャブにすかさず右ストレートをつなげる、いわゆるワンツーだった。現在ではもっとも基本的な攻撃技術の一つだが、近代ボクシングが17世紀に英国に発祥して以来、その最初のコンビネーションブローが誕生するまで、200年以上もの時間がかかったということになる。


え!?


コンビネーションブローが発明されるまで、なんと、200年…


さらに、ボクシングの前身である、スポーツとしての「殴り合い」から始まって数千年…


なんというか、奇妙な感慨深さを感じる一節でありました…


ボクシングの「華」といえばノックアウトであり、その決定打となるノックアウトパンチでありますが、これにつなげるためのコンビネーションが「技術」として編み出されるのは、必然でありますが、しかし、もっと早く…というか、一番その進歩が早そうなものなのに…なんて思いますが、しかし、意外や意外…であります。


なるほど、ボクシングの歩みと歴史に触れると、なんだか「ありがたみ」が増しますね…


当たり前の話でありますが、今、この瞬間が最も「進歩」している状態…ってことですね。


しかし、近代ボクシングの礎が形になる以前の「ボクシング」とは、いかなるものであったのか…?


って、想像すると、僕はちょっと背筋に寒気が走るような感覚を覚える…


つまり、あまりにも残虐にして残酷な戦いであったのだろうなぁ…と、想像する。


たぶん、僕のような臆病者は、「見ているだけ」でも耐えられないほど、それはそれは恐ろしいモノだったのだろうなぁ…


ゾクゥッ…


さ、寒い…


御愛読感謝


つづく