激論!?協栄ジム・金平会長vshigege91…!? | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

ちょっと、タイトルはオーバーに名付けてしまいましたが、以下は2008年7月10日から7月13日までに交わさ

れた協栄ジム金平桂一郎会長とのメール内容であります。


興行師のひとりごと 協栄ボクシングジム会長 金平桂一郎ブログ  ←金平会長のブログです。


先ず、なぜに金平会長とメールにて会話させていただくようになったかと言うと、アメブロの「ぺタ機能」というのがございまして、これを金平会長が利用して僕のブログに足跡を残して下さり、僕がお礼とともに金平会長が運営されているブログの読者となり、で、僕が協栄ジム所属の坂田健史選手の記事を書いたところ、その記事に対してアメブロの「プチメ機能」を通じて、メールのやり取りが始まったわけであります…


で、以下メール本文にも登場するのですが、金平さまが僕をファン代表の声として扱ってくださり、質問を受けてくださると仰って頂いたことがキッカケでございます。


で、これは僕の胸のうちだけに収めるには惜しい内容であるため、また、熱心なボクシングファンの方も知りたいと思う内容であろうと思い、ここに添付するものであります。


以下、各メール内容ですが、冒頭のマーク<■(金平会長)□(higege91)>で表記します。もちろん、ご了解を頂いた上での公表となります。


なお、極端な誹謗中傷等をコメントに残されるようなケースが見られた場合は、即刻削除、内容次第ではそれなりの対応をさせていただきます。


金平会長は雑誌、新聞、ワイドショー、そして、後楽園ホールで幾度も拝見しておりました。正直、どのようなお方なのか量りかねておりましたが、この度の非常に丁寧な質問対応には恐れ入りました。僕のような素人の質問に、また、一部その過去を否定する内容に関しても受け止めていただいて貰いました。そして、「ボクシングを信じてください」と仰っていただきました。この言葉を信じたいと思っております。


長文になりますが、よろしければ、お読みください。


<協栄ジム会長 金平さんとのメールによる会話>



WBA世界フライ級「怪物」王者?坂田を妄想する…  ←これを読んでいただいてメールをいただきました。


■協栄ジム金平です。

坂田の歩んで来た道を、的確かつ心のこもった評価をいただきありがとうございます。坂田のボクシングは良くも悪くも彼そのものです。不器用でも明日を信じてここまで着ました。彼が世界を獲ったとき、平凡の繰り返しこそ非凡だと確信を深めました。ロック野郎さんが指摘されている、怪物性の根幹は見た目からは分からない高いプライドです。だからこそ、顎を砕かれても不運な判定に泣かされても己の明日とこのままでは終われないというプライドが彼を支えています。私は彼を人として尊敬します。これからもずっと。読者の皆様も30日は坂田がベストファイトが出来る様スタッフ一同全力を尽す所存です。


□Re:協栄ジム金平です。
わざわざ会長自ら丁寧な感想を頂き大変恐縮しています。僕は全くBoxingとは無縁で、映画の世界で生きていますが、いつかBoxing映画を作りたいと夢を持ちながらホールへ通うマニアに過ぎません。しかし、坂田選手を筆頭にそのBoxerたちの切実たる生き方を胸に刻む為にこのblogを運営しています。したがって、あくまで私見ですが、あまり切実に見えなかった亀田一家には否定的でした。で、坂田選手の懸命、松崎選手の真面目、瀬藤選手の気迫…素晴らしいです。 その闘いを通じて「生き方とそのエネルギー」を創り、見せてくれるBoxerたちを沢山育て上げるのは大変だと思いますが、今後のご活躍を期待しています。頑張って下さい。断酒…は継続中でしょうか?これも頑張って下さい。また、お体御自愛ください。 ボクシング野郎 higege91


■おはようございます
協栄ジムの選手達に対し熱い思いありがとうございます。また、ボクシングに対して愛情をヒシヒシと感じ、ボクシング界の一員として感謝申し上げます。最近の断酒の話はブログに上げようと思っているのですが、なかなかタイミングを逸して現在に至っています。結論から申し上げると、酒は全く飲んでおりません。前回のブログ更新から2ヶ月が過ぎ、ご存知の通りいろいろありましたので、何から書こうか迷っている所です。ヒゲゲさんがよければ、質問をお受けいたしますよ。お答え出来る範疇なら、お答えします。

□Re:おはようございます

金平さま御返信ありがとうございます!!質問を受け付けて下さるとの内容にドキドキいたします。考えをまとめた上で、常識の範囲内であらためてプチメさせていただきます。現在この瞬間ですが、映画撮影真っ最中の現場なので、家のパソコンに向かえたら、メールします。最高にエキサイティングです。ありがとうございます。

■了解です

メールお待ちしています。

□Re:了解です

金平さまへ 現在午前1時、日々の日課としているブログ更新をしながら、金平さまへの質問をいかなるものにしようか悩み続けていました。お蔭様で(笑)今日は仕事に身が入らず、奇妙な嬉しさに悶え続けておりました。で、金平さまがご存知かどうかわからないのですが、僕個人は例の一家に対してはずっと批判的な立場を通しておりました。で、今夜の最新記事も、改めて一家への僕の気持ちを確かめる内容となりました。無礼な表現も中にはあるかもしれませんが、これも、毎日毎日ボクシングの事を考えている特殊人間の病的なこだわりと割り切っていただければ…と思います。申し訳ございません。で、金平さまも非常にお忙しいお立場であるとお察しいたしますので、「3つ」に絞らせていただきたいと思っております(これでも多いかもしれませんが)。

①サーシャ・バクティン選手の世界挑戦は一度当時の王者、シドレンコと内定…まで記事に上がりましたが、その後、大阪の池原選手が逆転挑戦決定…となってしまいました。先日の本田×サーシャはマニアには堪らない好カードでしたが、今後のサーシャ選手の未来への展望を僅かでも教えて頂けると嬉しいです。

 ②坂田選手の未来予想図。内藤選手陣営よりも、坂田選手の方が日本国内初の2団体王座統一戦への積極性を新聞報道からは感じることが多いです。また、例の一家長男選手とのタイトルマッチも、指名挑戦者として彼が迎え撃つ必然が生じるはずでありますが、究極的に目指すところを僅かばかりでも教えて頂けると嬉しいです。

 ③例の一家とは何であったか?これは金平さまも曖昧な回答しかできないであろうと思いながらも、やはり、質問を受け付けて頂けるとなれば、やはり、ボクシングファンとしては気になる部分でございます。ずっと報道されてきましたので、お父さんの傍若無人は恐らくは破格のものであったと想像は出来ますし、これ、もちろん憶測ですが、金平さまが極端にお痩せになってしまった事実は、その心痛が影響を及ぼしたものであると推測してしまうほどでした。離別されたことを僕は非常に評価する立場の者ですが、一家とは何であったか…?
 
 以上、厳選3項目とさせていただきましたが、恐らくご回答が難しい内容もあろうかと思うので、簡単曖昧でもかまいません。僕は完全なる素人ですが、プロボクシングの面白さと切実を僅かでも多くの方々に広められるよう、努力したいたと思っております。坂田選手の大活躍と、協栄選手の活躍、そして、金平さまの健康と更なるご活躍を願っております。本当に丁寧なご返信ありがとうございました。 ボクシング野郎 higege91

■お返事が遅くなり申し訳ありません。

不覚にも、眠り込んでしまいお返事が遅くなってしまいました。まず、お詫びをさせていただきます。具体的なご返答はもう一つのメールにさせていただきます。しかし、時間も時間ですので本日の午後までにさせていただければ幸いです。ざっと、読ませていただきましたがロック野郎さんが気になさってているほど、難問ではないと考えます。それでは後ほど。

■おはようございます
最初に申し上げますが、ロック野郎さんと私がメールのやり取りをしている事を伏せる必要は全くないと考えております。ですから、この私信も完全な私信だとは思ってはいません。私がロック野郎さんにメールをしたのは、あなたを始めとした熱心なボクシングファンの皆さまの率直なご意見がお訊きたかったからなのです。ですから、このメールのやりとりは公開に関しては、ロック野郎さんにお任せいたします。しかし、全ての方のご質問に一つずつお答えするのは物理的に不可能ですので、ロック野郎さんにメールさせていただき、ファン代表としてご意見やファンの皆さまのご質問に出来うる限りお答え出来たらと思っております。文字数の関係上もう一度メールを打ち直しさせて頂きます。

■1のご質問にお答えいたします
 1・サーシャ×シドレンコ戦は、私が渡露をした昨年10月12日の数ヶ月前の昨年夏には具体的なオファーをロシア人プロモーターから受けておりました。場所はモスクワ・サンクトペテルブルグ・エカテリンブルグといくつかでておりましたが、年末に行いたい旨の連絡がありましたので、仮調印が出来ると思って行った次第です。ロシアに着いた時点で、シドレンコ側との交渉が全く進んでいない事が判明して唖然といたしました。その後の経緯はご存知の通りです。サーシャの今後ですが、彼が19歳の時から当ジムでデビューして日本で暮らしております。一度は解雇処分といたしましたが、本人も深く反省懲罰も受けました。家庭を持ち世界戦のチャンスを待ち続けています。30日に坂田が勝利してくれたら、色々絡めてもあるのですがいずれにしてもサーシャには年内中にチャンスをと話しをしています。

■2の質問にお答えします

 以前にもメールにて申し上げましたが、坂田のパーソナリティが大きいのです。一言で言わせていただくと、ボクサーとしてのプライドです。内藤選手とは以前引き分けており決着を着けたいと以前から坂田自身が言っております。ご存知の通り、彼は余りあれこれと自己主張をするタイプではありませんが、彼が言っている希望とすれば、対戦相手として・内藤大助・デンカオセーン・亀田興毅です。内藤選手は初戦の判定が物議をかもした事も大きいようですね。亀田興毅は同門ということもあり、あまり現実的ではないと思っていたようです。しかし、亀田は現在1位でありスパーリングの際の報道等で内心思うところはあったはずですが、そこを口に出さないのが彼の長所でもあり短所でもあると思います。しかし、実際対戦出来る可能性が高まった現在、意識するのは当然だと思います。デンカオセーン選手に関しては、相手陣営からも再戦したい旨の申し入れもありましたし、坂田も決着を着けたいとの意思表示もありました。私個人とすると、あの採点は坂田に厳しいとは思いましたがいずれ再戦の運びになるかもしれません。

 いずれにしても、30日に勝利をしないことには何も始まりませんし、久高選手が巷で言われているほど組みしやすいとも思っておりません。もし、30日の試合に無事勝利出来たら私はすべての可能性を否定しません。しかし、30日までは久高戦に集中すべきと考えております。

■3についてお答えします

 この質問は、ロック野郎さんがお考えになられるほど、複雑ではありませんが、少々説明が必要なのは事実です。結論から申し上げると、亀田興毅は協栄ジムから輩出された世界王者の11人中の1人です。私が、亀田家との経緯について濁したような言い方しかしないのは、「亀田興毅と亀田大毅」両名との契約解除合意事項の中に亀田興毅及び亀田大毅と史郎氏との解除の内容は、契約解除に至った事実のみを公表することができ、それまでの経緯や内容を第三者に漏洩する事を禁ずるとあります。

 ですので、契約解除が成立した時点で他言しないのが当然であると思われます。その後、彼らに非常に近い立場という方が新聞やテレビ等で縷々発言されても、当事者間での合意が破られたという確認が取れない限り反論その他はしないのが当然であると考えました。もしかしたら、近いという立場の方は守秘義務当事者と見なせる可能性も考えましたが、無用な混乱を招くと判断をいたしました。最後になりますが、亀田家の行いと私の体調悪化は関係があるともないとも言えると思います。なぜなら、ボクシングジムの経営やプロモート業はそれ自身莫大なストレスを抱えるからです。しかし、亀田のケースはかなり特殊と言えるのも事実ですね。

 あと一つ、史郎氏の個性についてはひとそれぞれの捉え方があるので私がどうこう言うのは差し控えてさせていただきます。それこそ、ロック野郎さんを始めとするファンの方々がお決めになることではないでしょうか。また、何かあれば遠慮なくメールを下さい歓迎いたします。

□Re:1のご質問にお答えいたします

先ず、お忙しい中、僕のようなマニアの質問にご丁寧にお答えくださったことを心より感謝いたします。

質問① サーシャ選手のこれから なるほど、例の六本木の事件がなければもっと早くチャンスがめぐっていたかもしれないののになぁ…とは、マニア共通の感想でしょうね。腐ることなくがんばってほしいですが、比べてはいけないのかもしれませんが、あのホルヘ・リナレスの愛くるしさがサーシャにもあればなぁ…とは正直思います。で、ここが難しいところですが、容姿端麗で日本語を使い、愛嬌抜群、そして、なんと言ってもあれだけ強いリナレスが日本でさほど人気が出ない事実…は正直理解できないですね。非の打ち所がない選手ですよね。で、外国人選手の日本国内での活躍の厳しさを痛切に感じるわけであります。ユーリはもっと認知されてましたね。時代が変わったのでしょうか? こうなったらサーシャには外国人対決でロリー松下とのサバイバルマッチをやってほしいですが、あるいは、あのマルコム・ツニャカオ…これはファンが大喜びのカードだと思いますがいかがでしょうか? サーシャは逆に日本選手と戦いすぎて、その強さがぼやけてしまうという逆転現象が皮肉にも起こってしまっていると思います。がんばってほしいです。

質問② 坂田選手のこれから なるほど、内藤、デンカオ、亀田…の順番ですか?内藤選手とは因縁ありますし、あちらはお茶の間受けするキャラクターですから認知度では残念ながら負けてしまっていますね。でも、坂田選手の「強さ」と「かっこよさ」は実に味わい深いものがありますし、防衛を重ねて認知度を上げて、日本中の誰もが応援できる選手になっていただきたいです。その可能性は秘めています。一番の近道は亀田長男との対戦ですが、どうなりますでしょうかね?マニアに限らず一般層も含めて一番盛り上がるのは亀田長男撃破の後に内藤選手との統一戦ですかね?で、金平さまも仰るとおり、デンカオ戦は採点厳しかったですね。あれでドローは厳しい。僕には坂田選手の明快な判定勝ちに見えました。今後も防衛ロードをずっと応援したいとお思います。


 そして、久高選手ですが、仰るとおりて手ごわいですね。坂田選手は誰に対しても「同じ強さ」を発揮できる反面、誰と戦っても「接戦」に見えてしまうケースがありますから、そういう意味で久高選手のボクシングは綺麗で見た目もよいから危険であると思います。ただし、「心の強さ」では間違いなく圧倒するとお思いますので、あちらが「気弱な一瞬」でも見せるようであれば、もう負けることは絶対にないとも思います。非常に楽しみであります。


質問③ 亀田一家について 契約解除のお約束は仰るとおり守秘義務も発生するはずでありますし、非常に理解できます。ただ、きっと金平さまが体を壊されたのはきっとお父さんの影響も大きいのだな…とは感じました。それというのも、僕のブログに集まる熱狂的ボクシングファンの皆様も深いストレスをいまだに感じていますし、これ、なんだか、苦しめられているような気持ちになりますので(笑)、いくら悪役テイストといっても、度を越えてますから、間近で対応を迫られた場合、それは想像を絶するものだと簡単に妄想できてしまうところが普通ではないような気がします… 


 あれだけ世間から憎まれる、あるいは敬遠される方は特別であります。間近で対応をされていた金平さまの精神的苦痛は恐らく半端ではなかったものと妄想してます。で、僕の疑問はそれでもなぜゆえにあの父親に子供らが「ついて行くのか?」であります。母親と早くに別れ、父親一人に育てられ、「絶対」になってしまったのかもしれませんが、その無条件ともいえる『絶対服従』ですが、一部美しいとも思いますが、結果的には、子供たちは自立の出来ない「自分のない子供」として悲しい結末が待っているのでは…と僕は憶測してしまいます。家族の数だけその形も千差万別だとは思いますが、極端に前時代的というか、特殊なのだろうと思い知る連続でした。亀田一家は「家族愛」と「プロスポーツとしてのボクシング」を無理矢理共存させようとしたばかりに、結果的に惨めな状況に落ちいってしまったような印象がぬぐえません。


 そして、協栄ジム所属時代からそうでしたが、結果的に日本人と戦わないまま世界王者となってしまった亀田興毅選手ですが、明日の試合の対戦相手はなんと準備期間4日でリングに上がるそうです。また「ガラスのジョー」と噂される興毅選手の対戦相手を決定する際も金平会長はきっと想像を絶する交渉を(お父さんとの)されていたのだろうなぁ…と思います。自分でマッチメーカーからビデオを取り寄せさせ、一家で食事をしながら対戦相手を決めていた…なんてノンフィクションも読んだ記憶があります。すみません、ちょっと書きすぎたでしょうか…   


 でも、「特別扱い」はもう見たくないというのがファンの気持ちだと思います。素材としては「ボクシング家族」ということで面白かったですが、子供でもわかる「道徳」を踏み外し、「礼を逸した傍若無人」を許せない気持ちだけは、ずっと忘れられないのだと思います。長文失礼いたしました。また、本当にご回答くださってありがとうございました。また、この金平さまとのメールのやり取りですが、ボクシングファンの皆様と共有したいという気持ちと不必要な荒波の種になるかも…という気持ちが交錯しています。明日は興毅選手のメキシコでビューです。どんなニュースがあがってくるのか楽しみです。ありがとうございました。 ロック野郎 こと higege91


■Re:Re:1のご質問にお答えいたします
 ご返信ありがとうございます。実は、ロリー選手にはオファーをかけたのですが残念ながら断れました。ツニャカオ戦は検討してみたいと思っております。サーシャ自身も日本人とやることにメリットを感じていないようです。そこで、去年の10月に遡るのですがダブルフォームとしてロシアと日本を活動拠点として、世界若しくはユーロのタイトルを狙わせる構想もあり私が渡露したしだいです。しかし、なかなか進展せず現在に至っております。

 ユーリの時とサーシャの最大の違いは、実はコアなファンの皆様が一番嫌う展開だったのですが、敢えて提起しますと、「世紀の大茶番ミッキーローク」猫パンチの前座扱いでテレビも興行も成立しました。我が父ながらゾッとする興行を行ったものです。しかし、ユーリが本物だったからこそ許されたのかも知れず、この事象こそロック野郎さんやボクシングを熱心に愛好するファンの方々のご意見を拝聴したく存じます。私が思うに、亀田の演出や興行形態とユーリの世界挑戦時の興行形態のどこがファンの方々や視聴者の琴線に触れたのか、どこからどう道が違ってしまったのか、自問することが多いのです。結論としてユーリも人気的には長持ちをせず、初防衛戦と渡久地戦しか興行的には成功とはいえませんでした。やはり、いろいろな選手の経緯などを考察すると、まず国籍や日本人ライバルありきなのかもしれませんね。

■Re:Re:2の質問にお答えします

 ロック野郎さんは既にお気づきかもしれませんが、坂田は強い選手に強くレベルが下がればそれなりになってしまいがちだと思います。本人も同じ減量をして、ハードな練習をこなすなら内藤選手やデンカオセーン、亀田興毅とやりたいといっています。しかし、相手ありきのビジネスですので上の階級も視野にいれながら、30日をまずクリアしなければならないと思うしだいです。

■Re:Re:3についてお答えします
 まず、最初に申し上げ自省をしなければならないのは協栄の責任者である私が、彼らを制御しきれなかったことにあります。この点については、ファンの皆様のみならず一般視聴者を巻き込んだ最大の責任は私に帰するものと考えます。次に、亀田家のトラブルに起因するストレスなどは、リング禍で亡くなってしまった、都田、佐藤両君の事を思うと何ほどでもありません。その前の岡部君(HIGEGE91追記:今なお重い後遺障害と闘っておられるそうです)を入れると三名の人生を失った事になります。私が会長に就任する前の事故とはいえ、私もセコンドについていましたし、協栄ジムの歴史として11人の世界王者の栄光と共にあったこととして重く受け止めなければならないと思っております。その慟哭に比べれば、それ以外の全てのことは苦しみとは言い難いと思います。先程はそれを含めてジム経営やボクシングプロモート業のストレスと申し上げました。

 顎が砕けた坂田をどこで止めようかと迷いながら判定まで行きましたが、私やチームの判断は間違っていたのではないかといまでも思うことがあります。しかし、顎を固定して激痛に耐えながら次はパーラに同じ目に遭わせてやりますけんと「仁義無き戦い」のごとくいってのけた坂田にボクサーとして、男として率直に自分には出来ないことだ、そして必ずチャンピオンにすると誓いました。

 亀田家の特殊性については、私が論評するまでもないと思っております。私の手元から離れすでにボクシング協会の裁可の段階で私が何かを言うのは時期尚早ではないでしようか?家族論や教育論であれば、私の範疇を越えますので評論家や世論、そして何よりファンの皆様の主観が正しいのだと思います。私がこうして、ロック野郎さんにメールをお送りするのも、今後のボクシング界はファンが決めるものだし、元来そうあるべきだったと思うからです。また、何かご質問等ございましたらご一報下さい。この、メールのやりとりの取り扱いはロック野郎さまにお任せいたします。

□Re:再び3についてお答えします

 金平さま 度々の丁寧なお返事に恐縮しております。本当にありがとうございます。思えば、ミッキーロークの猫招きパンチですが、あれは衝撃でした。翌日の学校ではみんながあれを真似て冗談を言い合っていました。そして、今でも猫招きパンチはそれを知る人は冗談めかしてやってみたりするわけですが、これほどまでに強烈な印象は作ろうと思って作れるものではありませんですね(笑)今では「懐かしい思い出」であり、それを悪く言う人はもういませんね。でも、大毅選手の「歌唱」ですが、これはそういうわけには行かなかったようですね。

 亀田一家の「売り出し方」には賛否両論ありましたが、問題はやはり不透明なまま放置されてしまった『実力の未証明』が大きな要因ではなかったでしょうか?鬼塚選手がタノムサク1で疑惑の戴冠と騒がれましたが、しかし、後にこれを自ら払拭する壮絶ファイトで毎回強烈な防衛を見せてくれたし、また、失明の危機を黙ってこらえて戦い続けるという「ストイック」でその生き様まで見せてくれたわけですが、これと亀田兄弟はやはり同列には比べられません…というか、一緒にしたくないという気持ちがやはり強いです。辰吉選手、畑山選手…とそれぞれ一時代を築きましたが、それはボクシングの先に「生き様」が見えたからこそカリスマになりえたのだと思います。

 興毅選手ですが、せめてワンミーチョークを破った後に東洋太平洋初防衛戦を、また、ランダエタ2の後にV2戦を行っていれば「疑惑の世界チャンピオン」(すみません、思い切って書かせていただきます)というこれほどまでに実力に対する疑惑が蔓延することはなかったような気がします。また、日本人対決は未だに実現しませんが(内藤×大毅を除く)、せめてランダエタ2後に実現していれば…とは思います。正直、僕は今度日本フライ級暫定王座決定戦に出場の金城選手の方が今の興毅選手よりも強いと思っていますし、坂田選手を苦戦させた吉田選手、の方が反則が多くとも魅力を感じます。

 そう、魅力が見えづらいのに(ランダエタ1の拙戦、亀ガード戦法強打強振は世界ランカーには通じないという現実)「強い強い」と上から目線でテレビ新聞で騒がれ続けたらやはりアンチが増えるのは必然でした。でも、大毅選手に限って言えば、僕は天然ドジな印象は愛くるしくも見えたのですが(最初だけ)、またお父さんのの不遜な人間性に帰結してしまうのですが、やはり、「最低限のマナー」さえ守れなかったのが最大の失策だったと思います。テレビ局の意向や数字主義への不信感も相乗的に負に傾いてしまったようですし、なんと言っても抗議メールが何万通、抗議電話が何千本…という事実が如実に世間の心情を表していたと思います。素人が偉そうなことを書いてすみません。でも、僕のブログではこの手の話題は延々と議論されてきましたので、もう染み付いてしまています…(汗)
 
 また、最近は「リング禍」が減ったという記事が上がった途端に明石ジムの張飛選手の訃報があがってしましました。ボクシングファンは「ボクシングは命を落とす可能性がある」という現実を知っている。だから、余計に大毅選手の歌唱は認めたくなかったし、亀田一家の不敬虔が許せなかったとも言えそうです。ただし、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いだった亀田兄弟の人気は奇蹟的でした。それは認めたいです。でも、屈折の兆しは確かにあった。ただし、本当に彼らが強かったのであれば、違ったのかもしれませんね。僕のような素人の分際が意見をするような内容に成ってしまったことをお詫び申し上げます。


 最後になぜ、僕がこれほどまでにボクシングが好きになったかを書かせていただくと、小中学校の剣道仲間が後にプロボクサーとなり、日本1位にまで上り詰めたのですが、残念ながらタイトルマッチにはたどり着けなかったのです(前哨戦でまさかの敗北)。で、そこから泥沼の敗戦とドローの連続、リングからはなれ、しかし、34歳の年齢で2年ぶりに復帰、2試合連続判定勝ちを収め、ついに日本ランカーに挑むもここで判定負け… ついに引退したわけですが、彼の必死を通じてボクサーたちの「切実」に打ちのめされたのであります。僕は本当に「生きているのか」!?…哲学であります。僕は弱い人間なので、どうしても堕落の道、甘い道を選んでしまうものですから(情けないのですが)、それでもボクシングを愛しているうちは「生きている」、いや、「生きようとまだしている」という具合で、それを糧に日々踏ん張っているわけです。そういう「生きる力を与えてくれるボクサー」こそが、はやり、真のカリスマと呼ばれるに相応しいと思います。坂田選手はそういう「勇気を与えてくれる」から僕は大好きです。亀田兄弟にはそれがなかったとは言いませんが、やはり「希薄」に見えてしまったのは事実のようです。度々長文失礼いたしました。まとまりがなくなってすみませんです。 ロック野郎 higege91

■そうですね
 ロック野郎さんが、おっしゃる通りボクシングには、文字通り「命がかかっています」 ロック野郎さんの憤りはこんなに簡単に亀田家独立を許していいのかってことに尽きるのではないのでしようか?幾多のボクサー達が血と汗と命まで失ったリングに堂々と上がれる不条理。おそらく、並の世界王者より多くの注目と巨額な放映料。そこに群がる業者達…つまるところ、不条理と虚無感と不信感とがないまぜになって入る鬱陶しい感じといった所でしようか?今の、私に言えることはボクシングを信じて下さい…であります。そして、今まで通り、協栄ジムも含めもっともっと「悪いものは悪い」、「良いものは良い」と声を上げて下さることなんです。どうぞ宜しくお願いします。

…以上でありますが、金平会長の文章の隙間に垣間見えたのは幾つかの「自問自答」であったような気がします。また、亀田一家の一時の爆発的人気を作られた方だ…と考えながら、その一方で大きく大きく膨らみすぎ、さらに制御が効かなくなってゆき、社会問題にまでなってしまった経緯を振り返り、一時、ワイドショーに立て続けに出演され、ひたすら説明謝罪をされていた姿が思い出されます。

そして、ここまで丁寧にメールでのやり取りをしていただいたわけですが、その核心には「熱心なファンが何を望んでいるのか」を知りたいと言う純粋なお気持ちがあるからだ…とは、真っ直ぐこちらにも伝わってまいりました。さらに、ファンの声を渇望しているからこその、今回のご対応であったと思います。

最後に、金平会長の声をお借りすれば…

『協栄ジムも含めもっともっと「悪いものは悪い」、「良いものは良い」と声を上げて下さることなんです』

と、あります。

今後も気がついたらドシドシバンバンと『問題提起』させて頂きますし、このような稚拙なブログではありますが、
皆様の声を束ねてそれを『力』にして行けたら素晴らしいなぁ…と思いました。

そして、最後に、僕のような完全素人のマニアの質問にこれほどまでにご丁寧にご回答頂きまして、本当にありがとうございました。

このお礼は今後「ガッツファイティング」の生観戦でお返しさせて頂きます。

御愛読感謝

つづく