仕事を無理やり片付けて、行ってきました ２００６ ９ ４ 『ダイナマイトパンチ』 後楽園ホール…
前回の戦い…で、あの名城信男と激闘を演じた世界ランカー、プロスパー松浦を壮絶なKOで屠った河野公平…。
凄いラッシングパワーであった。あの凄まじきスパートとボディーアタックをもう1度見たい!!!
WBAスーパーフライ級7位
河野公平
１６Ｗ６ＫＯ３Ｌ
ＶＳ
タイ・バンタム級３位
サーイチョン・オー・ウワンスワン
１０Ｗ６ＫＯ１９Ｌ
…サーイチョン、凄い負け数…ですが、これは河野選手には調整試合ですね。次は同級日本王者の菊井徹平選手への挑戦が決まっている模様。ダンダカ、バンバン…打って打って打ちまくってＫＯするのがテーマでしょうか？
しかし、このサーイチョン、恐るべきタイ人であった。
１Ｒ 出だしからいつもの爆発パワーで突っ込むかと思っていたが、河野わりと冷静な立ち上がり…。とは言え、打ち込み始めれば重いパンチを上下に散らせるも、やや硬いか？サーイチョン、パンチはないが柔らかい選手、手数を細かく出してきた。積極的な攻勢で河野のＲ。 河野１０－９
２Ｒ バッティングでサーイチョン早々と左瞼をカット。…と、サーイチョン、日本屈指のファイター河野に接近戦を挑む!!!果敢に打ち合う!!!河野の内臓の飛び出しそうな左ボディーから右ストレート!!! …が、サーイチョン怖気づく気配ない。…ん？しぶといな。
河野１０－９
３Ｒ 河野のボディー連打がサーイチョンのボディーを抉る!!!のけぞったサーイチョン目掛けて河野の右ストレートが顔面に突き刺さる!!! さらに左ボディーアッパー!!! ドスン!!! しかし、サーイチョン、驚いたことに反撃!!! 河野の真骨頂!!! 接近連打戦!!! ゴング１０秒前、さすがに効いてるサーイチョンであったが凌いでしまった…。河野１０－９
４Ｒ 河野打っても打っても倒れないサーイチョンのしぶとさの前にやや打ち疲れたか…。手打ち気味だがペシペシと手数を出してくるサーイチョン。もう早く倒したい河野、ドカーン!!! 右アッパーがサーイチョンの顎を突き上げた!!! あ!!! 追い詰められていたサーイチョン、ニュートラルコーナーからするりと抜け出し、リング中央へ逃亡!!! …と、追ってきた河野に対して右ストレート!!! なんだ、あんなに堂々と敵に背を向けて逃げるボクサー…ってあんまり見たことないなぁ…。しかし、根性あるな、あれ、普通ＫＯパンチでしょ!? 打たれ強い…!? 河野１０－９
５Ｒ 河野、渾身の連打を上下左右打ちまくる!!! しかし、連打を受けたサーイチョン、するりと逃げてしまう。さらに「アリシャッフル」ならぬ奇妙なステップを披露…。思わず吹き出してしまう。しかし、愛嬌発揮はいいが、しぶとい…。倒れんなぁ…。河野も疲れちゃったなぁ…。河野１０－９
６Ｒ 打っても打っても倒れない、喰ったら逃げちゃうサーイチョン…。しかし、世界ランク７位、強打の連打が売りの河野の右アッパーがドカーンと炸裂…!!! 逃げる…も、河野の右ストレートが追い打ちをかける!!! あ、サーイチョン!!! それでもしぶとく背を向けて逃げ出そうとしたところでレフリーが割って入った…。倒れないだけで、打たれ過ぎてたサーイチョン、倒れなくともあのストップは妥当だった。
６Ｒ ２分４１秒 河野公平選手のＴＫＯ勝ち!!!
しかし、しぶとかったサーイチョン…。連打被弾からの逃亡後、反則気味のいきなり振り返っての右ストレート攻撃は勘弁して欲しかった。だけど、ちょーっと愛くるしさの残ったサーイチョンの足捌き…。
ああ、それにしても河野の止まらない連打は魅力的ですね。プロスパー戦で露呈してしまった「スタミナ配分無視ゆえのスタミナ切れ」…前回ほど明快に出ませんでしたが、ちょーっと中盤突入後見え始めてましたか？さて、菊井選手との日本タイトルマッチですが、楽しみですね。
いきなり相澤戦で「開花」した菊井選手…とは因縁のある河野選手（１勝１敗）。それぞれブレイクのキッカケ…となるキャリアピークを示す「金星」を挙げてからの３度目の戦い…ですから、また、世界ランクを上げまくってからの両者の対決ですんで、これ、世界挑戦者決定戦…的意味合い強いですねぇ。
しかし、世界ランカー有永選手を完璧な内容で撃破後の菊井選手の方が自信に満ち溢れているか？また、派手さは無くとも鋭い左から右ストレート!! が突貫する河野選手を突き放すようだと怖い。どちらも応援しているので予想も難しい。しかし、１っ発炸裂したら止まらない河野選手の脅威の連打で菊井選手が捕まることも充分有り得ますので、これは長丁場の１０回戦楽しみですねぇ…。
…で、メインの８回戦!!!
日本バンタム級３位
臼井欽士郎
１１Ｗ５ＫＯ１Ｌ
ＶＳ
タイ・バンタム級２位
チャットーン・ギャットトーボーウボン
４Ｗ２ＫＯ２Ｌ
日本バンタム級… 無敵のサーシャ・バクティンがあのような悲しい事件で日本のリングを去って以来、めまぐるしくベルトの持ち主が変わってゆく…。
池原選手と鳥海選手で争われ、池原選手が腰に巻いたがすかさずの返上、三谷選手と健分トーレス選手で争われ、三谷選手が戴冠…で、初防衛はランキング１位の姫路の川端選手が挑戦といわれている…。
黄金のバンタム…
現在、東日本の選手でそのベルトに近いのが、２位の寺畠選手と３位の臼井選手…
で、今夜のメインはその３位の臼井選手が登場…。
１Ｒから鋭い左ジャブ…から内臓を抉り出すような左ボディーアッパー!!! さらに右ボディーストレート!!! しかし、こう言ってはなんだが、特徴のないチャットーン…。弱い左に弱い右…。これは倒して欲しい!!! 臼井１０－９
２ ３ ４Ｒ 左から攻め込むも、チャットーンの手打ちパンチにのらりくらりと詰め切れない臼井。臼井、パンチを溜めて強打ボディー攻撃!!! …煮え切らない。 真っ直ぐ右ストレート!!! …突き刺さるも、なんだか止めには至らず…。やや、打って出てきたチャットーン…を迎え撃ってみる臼井。左で頭を跳ね上げるも、非力なチャットーンの左と右ボディーストレート…を喰う。全て臼井のＲ…だが、なんだか煮え切らない。
５Ｒ その中盤、右フックがカウンターとなってチャットーンの頬を抉る!!! 臼井、その手応えを感じてしとめに掛かる!!! 終始攻め立てるも時間切れ…。 臼井１０－９
６Ｒ チャットーン、ここへきて足を使う。距離を保つ。狙いすぎた臼井、捕らえきれずに非力なジャブを喰う。臼井、早く捕まえてくれー!!! １０－１０
７Ｒ 臼井もイライラしてそうだ。ガードを下げてカウンター狙い…？攻めても攻めても結局するり…と逃げてるチャットーン。気前良く打ち合う場面が見られない…。ＫＯを見たい!!! 臼井１０－９
８Ｒ 倒してくれー!!! 臼井、倒す気マンマン…で軽快なステップを刻んでリング中央へ…。逃げるチャットーンを追う!!! ガードを下げて好戦的にチャンスを呼びこもうと追い込むも、逃げられた…。グズグズだぁ…。臼井１０－９
ｈｉｇｅｇｅ９１の採点 ８０－７３ で臼井選手の勝ち
公式の採点 ８０－７５ ８０－７３ ８０－７３ の３－０で臼井選手の勝ち!!
しかし、僕は臼井欽士郎が好きだ。
そのブレナイ重心…から真っ直ぐ差し込まれる左、そして、鋭角に突き上げられるボディー打ち…。
非常に硬質なボクサー…だが、その硬質さ加減が好きなのだ。
どうしてだろう？
多分、真っ直ぐ感…が好きなのだ。
ねじれてない…から好きなのだ。
器用ではないかもしれない。しかし、真っ直ぐ感がたまらない…。
しかし、倒して欲しかった…。
でも、この前のダイナミックグローブも確か最終Ｒまで行っちゃってたよなぁ…確か…。
しかし、真っ直ぐ…だからいいか。
久しぶりのホールは閑散としていたなぁ…。
河野公平の連打、臼井の鋭いパンチ…
ああ、なんでまた、こんなに僕はボクシングが好きなんだろう…？
分からない分だけ、のめりこんで行く…
御愛読感謝
つづく