憲法九条で検索したら、このブログでもずいぶん以前から言及していた。
「日本は、民主主義どころか、法治国家でもないのではないか」

「九条の窮状を救助」
という記事を書いたのは7月9日で、12日には
「カレーを食べて、続・九条の窮状を救助する」ということで、8月9日の「第1回九条救助隊」のPRをしている。

その第1回の様子は「断絶にだけはノーを」というタイトルで報告し、
続いて9月9日、第2回の「九条救助隊」の実施を、「今度は月見で」というタイトルで告知、実施後に「第2回九条救助隊のご報告」もアップしている。

今日はやや遅くなったが、「プロの大学イモとジョンレノン」というタイトルで告知させていただいた、10月9日、第3回の九条救助隊のことを書く。

10月9日はジョン・レノンの誕生日。1940年の生まれだ。
殺された12月8日(1980年)はよく知られているが、意外と誕生日は知らないものだ。私も実は、平和を歌うんなら「イマジン」かなと思って調べて、初めて知った。(^^;

合唱団となみや、ヴィ・ザ・ヴィなどで活躍する森田さんに、ピアノの生伴奏つきで、「イマジン」と「アメイジング・グレイス」、そして「里の秋」アンコールに「ふるさと」を歌っていただいた。


円成寺


森田さんの美声も良かったが、後半はほぼ「合唱」状態というか、懐かしの「歌声喫茶」みたいな雰囲気である。いや、私はその時代を体験していないが。

それから、サツマイモ農家の中本さんのお芋を使った、大学イモ。リンゴのコンポートがついていて、参加者一同大絶賛。

大学イモ


話しあいで出たことは、箇条書きにしておく。

・集団的自衛権に関するガイドラインが出たが、歯止めのない派兵容認ではないか

・メディアが、中立とか公正であるとかではなく、読者(視聴者)が増えるか、広告が取れるかというところばかり気にしているようだ。政治報道にも後ろ向きなのではないか。地元T新聞など、言論の自由に反するはずの「秘密保護法」に、賛成する立場だったりする。北陸中日さんの報道姿勢はいい。

・10月19日、午前中に高岡、午後から富山で、秘密保護法を問う講演会が行われる。さまざまな人がかかわっているので、連携していきたい。

・拡張が言われている砺波の陸上自衛隊。イベントで、戦争ごっこを子どもに見せるのはどうなのだろう。抽選で子どもを戦車に乗せている。

・ベートーベンの第9で憲法九条を歌うとか、音楽や動画で表現された「護憲活動」がユーチューブにもけっこう上がっている。

・環境に負荷をかけない生き方として、自然農を中心に暮らしている。子どもと一緒にいる時間が多くて、若い世帯が勤め先に縛られているのがかわいそう。

・貧しい人が志願して兵隊になる傾向。経済学者トマ・ピケティは「21世紀の資本論」で、格差はますます拡大すると言っている。どう捉えるか、どう対応するかということが社会的なテーマになっていくだろう。

・親しい人同士であればこそ話題にしにくい、政治のこと。家族やご近所でも問いかけていくのが、私たちの勇気ではないか。ここに来ていることが、大きな「意思表明」だ。

救助隊


話し合いには、こんな小さな子供にも参加してもらった。(^^)
まさに、彼女らに恥じない社会を残さなければならない、その一点は揺るぎないのである。

そしてひたすら、この集まりにおいでいただく20名ほどの人たちに感謝、である。

もちろん、安倍内閣の「解釈改憲許すまじ」という気持ちでご参加いただくのだろうが、
実は、ここでワイワイやること自体に、政治的な「力」など、ほとんどない。

会社でいえば「親睦会」のようなもので、それなりの意義は認めつつ、売上や収益に直結するかといえば、それはやはりちょっと疑問だろう。

逆に、たとえば「ジョン・レノン」に興味がある、生歌を聞ける、大学イモが美味しそう、などという「いいわけ」が、誰にでもできる、ということがこの集まりの価値なのかもしれないと思い始めている。
お金をいただきながらも「低い敷居」で、みんなに参加意識をもってもらいつつ、本音で語り合ってその場限り。
おもしろいと思えて、都合が良ければ、参加する。そして誰かを誘う。

しょせんイベントである。誰かの何かの「きっかけ」になったとすれば万々歳、なのではないか。

次回は、11月9日。
日曜日なので、散居村ミュージアム(伝統館)で、お昼ごはんに「芋の子汁」(山形でいう「芋煮」)を、みんなで食べたいと思っている。
ギターをもってきて歌ってくれるという人もいる。

九条救助隊、相変わらずいたってユルユルで、粘り強いのである。