ジャズ&洋楽訳詞 “Groovy Groovy ~and all that jazz~”

 


The Girl From Ipanema
(Antonio Carlos Jobim/Norman Gimbel)

※「The Girl From Ipanema」の英語歌詞はこちら



Tall and tan and young and lovely
背が高くて日焼けしてて若くて可愛い

the girl from Ipanema goes walking
あのイパネマの娘が歩いていくよ

and when she passes
彼女が通り過ぎるとき

each one she passes goes - ah
みんな ‘ハ~’ って溜め息をつく



When she walks
彼女の歩く姿は

she's like a samba
まるでサンバを踊っているようで

that swings so cool and
すごく格好良く体を動かしては

sways so gentle
しなやかに揺れる

that when she passes
だから彼女が通り過ぎるとき

each one she passes goes - ah
みんな ‘ハ~’ って溜め息をつく



Ooh, but I watch her so sadly
ああ、僕はただ悲しげに彼女を見るだけだ

How can I tell her I love her?
どうやって告白すればいいんだろう?

Yes I would give my heart gladly
喜んで彼女のために僕は尽くすんだけどな

but each day, when she walks to the sea
けれど毎日、彼女は海へと歩いて行くだけだ

she looks straight ahead,
まっずぐ前を見て

not at me
僕なんかに脇目もふらず



Tall and tan and young and lovely
背が高くて日焼けしてて若くて可愛い

the girl from Ipanema goes walking
あのイパネマの娘が歩いていくよ

and when she passes
彼女が通り過ぎるとき 

I smile
僕は微笑みかけてみる
 
but she doesn't see..
でも、彼女は僕のことなんて見てないんだよな..




(日本語訳:東エミ)






ブツブツとつぶやいてないで、とりあえず彼女に声かければいいのにと、
思わず突っ込みたくなってしまいます(笑)


ブラジル音楽・ボサノヴァの生みの親、
アントニオ・カルロス・ジョビンが1962(昭和37)年に作った曲、
「The Girl From Ipanema」。
ポルトガル語題は 『Garota de Ipanema』、邦題は 『 イパネマの娘 』。

世界的人気を誇るボサノヴァの代表曲ですね。


この曲の誕生秘話も、ブラジルという国と色男ジョビンを象徴しているかのようで、
なかなかユニークです。

ブラジル・リオデジャネイロのイパネマ海岸近くのバーで、
よくボサノヴァ・アーティストたちとお酒を飲んでいたジョビン。

このバーの近くには、エロイーザという、
10代半ばにして170cmとスタイル抜群の美少女がいて、
母親のタバコを買いによくこのバーを訪れていたそうです。

で、彼女が現れたとき色男のジョビンは、すかさずその若く美しい娘を目で追い、
そしてその際、ピーンとインスピレーションが降りて来て、
この名曲 「イパネマの娘」 を作ったとのことでした。


ブラジルはご存知のように、美女大国。
そしてジョビンもまた、特に若い頃は、
イケメン俳優かと思うぐらい、甘いマスクの超美男子。

美男美女にダンスに美しいビーチに...

お国柄が伺える一曲ですね♪


ところで、この曲の英語歌詞についてですが、
アーティストによって、よく “彼女を見る視点” が変わります。

つまり、彼女を見て “つぶやく人物” を、
「I」 = 自分として歌う人もいれば、
第三者の目線で 「He」として歌う人もいます。

また、女性のアーティストでは、
「Girl」 を 「Boy」 にして歌う人もよくいます。


今回は私は、
「I」 ( =彼女が好きな僕 )をイメージして訳してみました。





イパネマの娘/アントニオ・カルロス・ジョビン

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The music of Antonio Carlos Jobim ”IPANEMA”/小野リサ

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Astrud Gilberto & Stan Getz /The Girl From Ipanena

 

 

 

Joao Gilberto & Stan Getz/Garota De Ipanema

 

 


Andy Williams & Antonio Carlos Jobim/The Girl From Ipanema


 

 

 

Diana Krall が歌うは「Boy From Ipanema」。GirlでなくBoyにして歌ってます。ブラジル・リオでのライヴなので、お客さんはブラジリアンばかりなのでしょ。「I wanna hear you」とダイアナがオーディエンスに歌うよう呼びかけると、皆ポルトガル語で歌い出します(ダイアナは英語ですが)。やっぱりボサノヴァはポルトガル語の方が響きがやさしいです。

 

 

 

小野リサさんがポルトガル語で歌う 「Garota De Ipanema」 はこちら!

 

 

 

 

 

 

 

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