何方かが、「(事業団の)49頭はウィルスを撒き散らしている」と仰ったらしい。真偽は分からないが、それが事実であれば、「撒き散らしている」という表現は如何なものか?現時点で、49頭に症状は出ていない。勿論、ウィルスが潜伏している可能性はある。

 豚は牛の1,000倍以上のウィルスを増殖させる。よって、家伝法に基づいた防疫指針にも、豚の殺処分を優先させるよう明示されている。その指針に則って、豚の殺処分及び埋設を優先している。


 現在、豚の殺処分対象は129,903頭。殺処分終了は75,411頭。埋設等防疫措置完了は68,066頭である。まだまだ完了していない。今はまず、そちらに全力を傾注しなければならない時である。


 西都市に別係留しているスーパー種雄牛5頭は、今日の時点で、PCR検査は陰性であった。

 後、2日。2日間陰性であれば、それから一週間後の抗体検査がある。それが陰性であれば、5頭は助かる。


 国が所有する種牛4頭について「県の要望があれば提供も検討する」と報道があった。そのご厚意については大変有り難いと思う。あの4頭は、確かに宮崎(安平等)の血統を受け継ぐ種牛である。しかし、その4頭を今後、後代検定をするのに最低6年は掛かり、加えて、その結果、その4頭から安平や忠富士のような優秀な種牛が造られるかというとそうとは限らない。

 やはり、今の日本の畜産のための即戦力・至宝は、5頭+49頭なのである。


 本日までの新たな患畜・疑似患畜は9例、殺処分対象は4,463頭。いずれも児湯地区。これまでの累計218例、殺処分対象152,357頭。これまでの殺処分終了は85,990頭。

 昨日の殺処分5,408頭。一昨日は3,770頭だったので、殺処分能力は確実に進んでいる。

 因みに、ワクチン接種(殺処分)分は、今日時点で125,194頭。こちらはの殺処分・埋設は、当然であるが、まだ手付かずである。