本日までの新たな確認は、13例。殺処分対象は4,992頭。場所は川南町・都農町・高鍋町である。

 これまでの累計159例、殺処分対象130,258頭。殺処分終了72,776頭。

 まだ、約半分の家畜が殺処分されず、待機している。この間も、殺処分を待つ家畜に餌をやり消毒をし、糞尿を取り、あれこれ世話をする農家さん達のお気持ちは如何ばかりか? 心中察するに余りある。


 殺処分や埋設作業をする方々は、消毒剤等で皮膚が荒れ、家畜防疫員(獣医さん達)や保定作業員の方々は、連日連夜の注射や保定作業で腱鞘炎や筋肉痛等で手足が動かなくなったりする場合もある。嫌がる牛や豚をなだめ押さえながら殺処分をしていくのだ。辛い作業である。大型家畜を扱う精神的・肉体的負荷・疲労は想像を絶する。

 しかし、総動員かつ急ピッチで進めても、一日4,000頭前後の殺処分が精一杯である。本当に大変な作業である。それでも、毎日昼夜を問わず、頑張っておられる現場の方々に心から感謝を申し上げたい。


 話は違うが、地元自治体や当事者(発生農家・関係者等)が検討中の事案や不明な事案がどうしていきなり地元を飛び越えて本省から発信・発表されたりするのか?

 そういうことが頻繁に起こると地元と国との信頼関係が築けない。こういう類の問題・課題解決は、地元の理解と協力が無ければ一歩も進まない。

 先程、山田副大臣との会談でそういうことについて指摘させて頂いた。副大臣は、「私と本省との連絡ミスもあり、大変申し訳無かった」と謝罪されておられたが、どうも腑に落ちない。

 情報の管理等は特に厳重な気配りを頂かないと困る。今回の口蹄疫の問題は、複雑でデリケートでセンシティブな問題であるので、十分な配慮をお願いしたい。


 とにかく、農家や農業関係者、国や自治体、農業団体や関係各位が一体・一丸となって対処しなければならない。何しろ、これだけの前例のない規模になれば、予測出来ない事態や様々な不具合・課題・問題等、想定外の事が起こる。一つひとつ課題等に向き合い、全体の意思疎通を図り、意見交換をし、出来るだけ合意を図り、協力し合って、一日も早い終息に向け、今後も全力を挙げ取り組まなければならない。