本日までに新たな疑似患畜6例が確認された。いずれも都農町と川南町の牛・豚である。殺処分対象は1822頭。

 これで、これまでの累計は49例、殺処分対象は牛豚合わせて62,426頭に上る。


 今回は移動制限と搬出制限を多少追加しなければならないが、大きく見て、都農と川南以外で新たに発生していないところを見ると、ここでの封じ込め・拡散防止対策は一定の成果が出ていると現時点では見ていいのではないだろうか?


 しかし、現場での殺処分や埋却など、防疫作業は膨大で、埋設場所や係員・関係者・県職員・獣医師等が不足している。国や他県に協力を要請し、週明けには増員の予定であるが・・・・・作業は、家畜にある程度慣れた人でないと駄目で、そう簡単に増員というのも難しい状況である。

 発生農家や周辺農家の心的・肉体的疲弊や恐怖は想像を絶する。どうか、何とか踏ん張って頂きたい。

 今後とも、県としては、国や関係団体と一体となって、様々な支援や助成等含めバックアップして行きたいと考えている。


 現場では、様々な不具合や課題も報告されている。現場の指揮命令系統の問題や細かい作業分担の問題等、やはりこれだけ大規模になりかつ初めての経験であると、試行錯誤は無理もないが、何とか乗り切って頂きたい。

 風評被害もさることながら、感染源や感染経路等に関する様々な噂(ゲナゲナ)話も飛び交っている。どうか、正確な情報に基づいて行動して頂きたい。

 人に感染しないということで、安心されて、埋却作業を見学に来る人もいるらしい。そういうことは絶対に止めて頂きたい。


 人や車によってウィルスが伝播しているという見解もあるので、今後、県民全体で危機意識を共有し、全力を挙げて問題解決・難局の乗り切りにあたらなければならない。どうか、「全国第2位の養豚と3位の肉牛生産を守る」という意識を誰もが持ち、一層の皆様のご理解とご協力をお願い致します。