世の中には信じられない人がいる。

 マニフェスト検証会で僕が「宮崎県は昨年、交通事故の減少率が日本一だった。素晴らしいことだ・・・・」と発言したことに対して、会場からの質疑応答で、「減少率はそうだったが、それでも人口割りではやっと平均くらいに達しただけである。そのことを知事は認識しているのか?」というような指摘があった。どういう意図だか、何の運動・活動だか分からないが、これは指摘というより批判であり、単なるイチャモンであるような気がする。


 その前に質問された人の質問がこれまた長くて、その「イチャモン」に充分答えられなかったので、ここで答えさせて頂く。「充分認識しております」。ていうか、まず関係各位の取り組みと業績を評価し敬意を表しません?

 確かに、人口に対する交通事故者はやっと全国平均くらいになった。でも、これまで宮崎県はそれすら出来なかったのだ。これまでずっとワーストだった。

 年間80人を超える交通事故者を出し続けて来た。それが去年4割以上減ったのだ。


 県警の方々や交通安全関係に関する組織や団体の方々、地域や県民の皆様の協力があってこそ、それらが達成されたのだ。これも県民総力戦が少しずつ浸透している証だと思う。

 その関係各位の尽力や努力に対して、先ず敬意を表し、素直に賞賛しませんか?取り組みの結果や業績を評価し、そしてこれからももっと頑張って行きましょうというのが道理というものではないだろうか?

 何でもかんでもただただ闇雲に批判するだけの無能に呆れる。


 その前に一人で6~7問も質問された方もどうかと思う。全体の時間が限られている中、その一人が質疑応答の時間を殆ど独占された。凡そマニフェストには無関係な質問にも一つひとつ誠意をもって出来る限り答えさせて頂いた。

 それによって時間が大幅に食われた。他の参加者の方々もさぞかし質問したかっただろう。そんな空気も読まず、周りの迷惑顧みず、一人で何問も質問するその態度。そんな人間に、したり顔で教育問題などを打ってもらいたくないものだ。

 

 そういえば、「何故、公務の時間に大阪の生番組に出ているのか? 公務をサボっていいのか?」というご批判も頂戴した。

 あれは立派な公務である。宮崎牛と大阪高島屋で開催された宮崎県産品フェアーのPRである。歴とした公務である。

 この世界にいると、とにかく理不尽な批判を受ける。やって当たり前、ちょっとやれなければボロクソの世界である。政治行政にいると本当に人間不信に陥る。心が荒ぶ。自分までがギスギスしないように、人間らしさを失わないように注意しているつもりであるが、時々バランス感覚を失いそうになるときがある。


 鈍感力が無い僕にとってはそういう状態は非常にきつい。そういうときは、「鬼の洗濯板」ならぬ「命の洗濯板」で自分を洗濯するに限る。