本日、天皇陛下より御言葉がのべられます。
皆さんはどの程度、天皇陛下について知っていますか?
簡単にわかりやすく説明しましょう!
■天皇陛下の権威
普通に生活して、普通の教育を受けている方なら聞いたり思ったりする事もあるかもしれません。
「天皇陛下って日頃何をしてるの?税金の無駄じゃないの?」
とかいう無礼者がいますが、知らなきゃそう思うかもしれません。
というか教えて貰えない事自体が異常なんです。
まず、天皇陛下が普段何をされているのかというと→お祈りをされています。
「国民が幸せになるように、日本が平和であるように」と。
天皇陛下は神主の総長みたいな方で、例えるなら日本神道の法王なのです。
皇と兼任だから法皇です。
なので祈るのがお仕事なのです。
「それくらいならいらん」とか、またまた無礼なこと言う者もいるだろうから、今度は判り易い地位の話。
さて、世界で一番偉い人って誰でしょう?
判り易く言えば、世界で最も権威のある人。
もっと砕けて言えば、世界で最も地位が高い人。
皇帝が一番偉い。以下、法王、王様、大統領、首相の順に続く。
一覧にするとこんな感じです♪
皇帝 ≧ 法王 > 王様 > 大統領 > 首相
ちなみに法皇だと皇帝と法皇兼任ですので更に偉い。
で、これを現在の世界情勢に合わせてみると・・・ 。
天皇陛下 ≧ ローマ法王 > エリザベス女王 > オバマ大統領 > 日本国首相etc
というわけで、天皇陛下が一番偉い。と、まで言わないが、世界で2トップのうちの一人なのです。
言い方によっては、先に書いた通り、日本神道の法皇なわけだから、ぶっちぎりで偉いとも言えます。
ただ、白人にとってはキリスト教以外はどうでもいいので、普通に皇帝(emperor)扱いですね。
そんな訳でエリザベス女王だって天皇陛下と同席するときは上座を譲るし、当然アメリカ大統領も晩餐会には、最高儀礼のホワイトタイで出席します。
(*注 ホワイトタイの他に、昭和天皇の訪米時には、空港、ホワイトハウスで史上例を見ない米5軍による観閲儀仗も行われた。)
因みにアメリカ大統領がこの歓迎の仕方をするのは、天皇陛下とローマ法王と英国君主のみ。
アメリカ大統領に最敬礼させられるのはこの3人のみといったほうが判り易いでしょうか。
「現存する最古にして最後の皇帝。」
「文化的にも世界遺産並。」
そんな偉い人が国を行き来するもんだから、皇室外交っていうのは、外交官1000人分の威力があるとか言われるわけです。
天皇陛下がいなければ、名実共に白人+キリスト教徒が一番偉い。って事になってしまいます。
英国女王やアメリカ大統領でさえ敬うってのに、当の日本人が出来ないというのはどうなんでしょう?
他にも、権威は天皇が、権力は内閣(議会)が持つという分業制のため、誰も独裁者になれないという「独裁者防止機能論」や、政府が倒れて権力が宙に浮いた状態でも、一時的に天皇が権力を預かり、新政府発足後、権力を戻すことにより、円滑に次の体制に入ることが出来る(明治維新みたいに)という「権力のバックアップ機能論」などかなり多機能です。
■また、こんな「天皇抑止力説」もあります。
天皇の名の下に大東亜戦争を日本軍は戦ったわけですが、これがもう、強かった。
(当時)世界の覇者だった白人に勝てるくらい強かった!
なので、かつて敵対していた国は、天皇の名の下に日本国民が一丸となるのを怖がっている節があります。
と、なると天皇が存在するだけで、例えば核を持っているような軍事的抑止力があるのでは?
という理屈ですね。
■天皇陛下のいい話
まずは今上陛下から。
皇太子時代にタイを訪問した際、タイの国王から相談を受けました。
「山奥の部族の栄養状態が悪い。特にタンパク質が足りない。」
陛下は魚類学者でもあるので、
「じゃ、コレを養殖してみてはどうでしょう?」
と飼育の簡単な「ティラピア」という魚を50匹、タイ国王に贈りました。
この魚をタイでは養殖しまくって、タイ国民の栄養状態改善に役立てました。
それどころか、バングラデシュへの食料支援として、50万匹ほど贈ってます。
結果的に陛下は2国の食料事情を救ったことになります。
もちろん、一番の功績は一生懸命魚を育てたタイの国民ですが、タイ人も「この魚は日本の皇太子が持ってきてくれたんだ」と感謝してます。
今ではこの魚の漢字名は「仁魚」と言われてます。
この話を聞いた華僑系市民が感動して陛下のお名前(明仁)から一文字とって命名したそうです。
次は昭和天皇。
戦争関係で評判が悪い昭和天皇ですが、実際にはこんな人です。
と、その前に戦争当時の天皇陛下と太平洋戦争(大東亜戦争)についてのお話を少ししておきましょう。
当時の憲法は大日本帝国憲法。
その内容は立憲君主制です。
簡単にいえば、天皇でも憲法に従わなくてわだめ。という内容。
で、天皇陛下は議会や内閣から上がってきた法案等にOKを出すのがお仕事。
OK出すときは国務大臣の補佐なくOKしなくてわ駄目だし、そのOKした事柄については補佐した大臣が責任持ちます。(同憲法55条)
天皇はその時に文句は言えるが、それによって法律を曲げることはできません。(同憲法9条)
天皇は緊急時には法律に変わる勅命をだせるけど、その勅命は次の議会にかけないかぎり、効力を失ってしまいます。(同憲法8条)
つまり天皇陛下は責任無い代わりに好きなように国を動かせないし、国を動かすのは内閣であり、議会という内容です。(もちろん他にもいろいろある)
それが立憲君主制。
これをまた天皇陛下が律儀に護る。
つまり正式に上がってきた事柄については、原則すべてOKを出したわけです。
OK出すのが仕事ですから。
そんな訳で、太平洋戦争(大東亜戦争)する際も、内閣から正式に上がってきたものだから、OKを出しました。
先に書いたとおり、当然、責任は内閣です。
昭和天皇については、よく戦争責任がどうのという議論になりますが、こんな訳で、昭和天皇に法律的戦争責任は無いわけですな。
戦争することにOKは出したのですが、結構いやいやOK出してます。
戦争前の御前会議でも開戦の詔書でも遠回しに「やりたくない」と言ってます。
そんなもんだから戦争してるあいだも「早く戦争やめなさい、やめなさい、和平に持ち込め」と言ってたんですが、軍部が「大丈夫、勝てますって!」と暴走。国民も支持
内閣も軍部の暴走を押さえきれず、軍部の行動を事後承諾繰り返し。
結局、手広く戦いすぎてにっちもさっちも行かなくなったところで、ポツダム宣言が出されます。
その内容はこんな感じです。
こちらアメリカ&中国&イギリスの連合軍です。
以下の内容を早く飲まないと日本をぶっ潰しますよ。
1.世界征服を企んだ戦争責任者は消します。(ホントに書いてある)
2.武装解除&新体制ができるまで日本を占領します。
3.この戦争前に手に入れた土地も返しなさい。
4.武装解除するなら兵隊は普通の生活に戻っていいですよ。
5.戦争犯罪人には罰を与えます。
6.降伏すれば経済活動や貿易も許可します。(軍事関係除く)
7.ちゃんとした新体制が出来たら占領をやめて帰ります。
8.この要求を飲まないと、速攻かつ徹底的にぶっ潰します。
軍部は「ふざけるな」ってな感じで「まだ戦えます。勝ちます」とか言っているうちに原爆がズドーン。
軍部「本土決戦をすれば、ま、まだやれます・・・」
原爆もう一発ズドーン。
軍部&内閣「天皇陛下、どうしましょ?」
天皇陛下「だから、戦争早くやめろっていってるでしょ?うちらは殺されるかもしれんが、日本は助かるんだから降伏しよう。」
そんな訳で日本は連合軍に降伏するわけです。
で、マッカーサー元帥率いるGHQが日本にやってきたある日の話。(こっからが本題)
アメリカ大使館内のマッカーサーの宿舎に昭和天皇が訪問した。
ぶっちゃけ、マッカーサーは命乞いに来たのだと思った。
が、通訳を通して昭和天皇の口から出た言葉は意外なものだった。
「戦争に関わる全ての責任は私にある。好きなように処分してほしい。」
「だが、戦争の結果、国民は飢えている。このままでは罪のない国民に多くの餓死者がでるおそれがあるから、米国に食料援助をお願いしたい。」
「ここに皇室財産の有価証券類をまとめて持ってきた。その費用の一部にあててほしい。」
マッカーサーも、「正直グッと来た」と回顧録で話している。
結局のところ、当時、天皇を処罰、処刑するような話になると、日本人の暴動は間違いなく、そうなると占領のやりなおしになってしまうのでGHQも天皇の戦争責任は問わなかった。
昭和天皇本人は戦争やめたい、やめたいと言っているのに、軍部が暴走。法律的にも戦争責任は内閣にあるのに、いざ敗戦となれば死をかえりみず「全部、俺の責任だ。」
おまけに私財をなげうって、飢えた国民に飯を食わせてやってくれ。
そうそう言える事じゃない。
昭和天皇については、このような「ちょっといい話」は多く、それだけで本が書けちゃうくらいなので割愛します。
さて、これまで説明したとおり、天皇陛下というものには、「世界で最高峰の権威」があり、「最古にして最後の皇帝」で、「独裁者防止機能」や「権力のバックアップ機能」があり、「軍事力としての抑止力」がある。
個人個人においても、外交能力や人格も良好。
で、どれだけこの皇室や宮内庁に税金を使っているかというと、年間、国民一人当たり「200円」
月々なら17円弱。
安いか高いかと見るかは個人の主観だけども、決して金では買えないもので、しかも世界に誇れるものだということは覚えておいて欲しい。
教科書で教えろ!って思います。
日本人として日本を学び日本に誇りを持ちましょう!
幸食研究所 ひふみ塾
http://www.kousyoku.net/