桜の花が
咲き乱れる樹の下・・
2匹の子犬と遭遇♪
この子達は、
すでに、
2月22日、
干尽で
保護した3匹の兄妹。
生きていたんだ!
追いかけるも、
成長している分、速い!速い!
人が滅多に足を踏み入れない山中は、
沢山の倒木。
ツタが、行く手を遮り、
その斜面を上へ~下へ。
エミリ、犬4匹と
二手に分かれ、
息を切らして運動会
幾つかの防空壕跡、
そして洞窟が、
この干尽に点在する。
そのひとつに、
子犬を追い込んだものの・・
人間は、
これ以上進めない通路。
おまけに、
ズラリと、
目の高さに、コウモリが並んでいる
陽も落ちたので、
この日は、撤退
次の日も、
その次の日も・・・
この子達は、
2005年
12月中旬に生まれている。
干尽ノラワンコ「アトム」
私は、
彼らにとって、
初めて遭遇した人間。
怖かったに違いない。
出会いから
1週間目の4月2日。
もう、
保護は、あきらめ、
この子達の寝床、
沢山のコウモリが
天井から連なっている
気味が悪い洞窟に、
定期的に食料を運ぶことにした。
うちの犬5匹を同行。
2匹と、
出会った、
桜の花が咲く、
草の背丈が私の胸まである広場へ
到着したとき
「小春」が動いた
子犬の悲鳴!・・
そして、
その悲鳴は、動かない
声を
ナビに辿り着くと・・
小春が、
大木の張り出した根っこに、
1匹の子犬を追い込んでいる
でかした!
小春
とっさに、
羽織っていたコートを脱ぐ。
正面からいくと噛まれる。
背後から
子犬をすっぽり覆い、
目をふさぎ、
ありったけの力で手足を捕まえた。
いったん下山。
この子を車内へ入れて、
再び、入山。
この子は、♂”
満足感を味わう余裕は、まだない。
あと1匹、
保護しなくては・・
再び、
先ほどの広場へ着いたと同時に、
小春が、
また、
草むらの中へ跳んだ
その先には、
茶の物体が動いている。
いた! いた!
小春に追いつき、
子犬と
射程距離範囲に近寄ったものの、
逃してしまい、
地団駄を踏む始末
陽は落ちかかっている・・
明日、出直そう・・
そう思った瞬間!
ママ
小春の声
小春、でかした
その声の向こうに、
先ほど、取り逃がした子犬
二度と、
失敗は許されない。
両手でコートを広げ、
体ごと、
その子犬に
被さり押さえつけた。
子犬があきらめるまで、
我慢比べ。
頃合いを見て、
コートを巻き付けたまま、
抱いて歩き出す
車までの道の遠かったこと。
コートの下で
もがく子犬
押さえる力を
一瞬でも抜いたら、
お終い。
慎重に、一歩一歩・・
2匹目は、♀
まず
洗礼の第一歩は、お風呂。
私の犬人生のなかで、
こんな悲惨な犬は、初めて・・
疥癬に全身をやられて、
顔以外に、毛がない
そして、
極度の栄養失調で
剥き出しの肌は、
小さな躰と心を寄せ合って、
幾つもの
長く、
心配ないからね