デュアルキャリアの課題
デュアルキャリアとは
スポーツにおいてのデュアルキャリアは、アスリートが教育または仕事とを組み合わせて、スタート、継続できるかがということを考えます。
*「アスリート」は、ここではすべての競技者を含みます。
これは単に、プロアスリートに限ったことではありません。スポーツを始めた幼少期の段階から言えることで、様々なスポーツのカテゴリー、様々な発達段階、性別、教育によって変わってきます。
ちょっと見にくいですが、上記はすべてのアスリートの一般的な競技レベルを、心理的、心理社会的そして学歴レベルで表したものです。
スポーツは時間の無駄
ここで注目すべきは、アスリートが直面するこれらのレベルの発達段階で起きる変化です。
例えば、より専門的なスポーツスキルの向上を目指して、初等教育段階で学校外でクラブ活動を行う場合、コーチや他の学生との出会い、思春期を迎える身体、スポーツレベルも変化してきます。
環境、教育、人間としての成長段階での「転換期」は、アスリートとしての能力に大きな影響を与えます。
EUCommisionの国際的な調査によると、10歳から17歳までの約3分の1が、「スポーツは時間が掛かり過ぎて、人生の他のものを追求することを妨げると考えているため、スポーツから撤退する」ということがわかりました。
プロアスリートのセカンドキャリアのような専門的な課題だけではなく、成長痛によるスポーツ離脱、家庭の外で出会うコーチや仲間との出会い、教育によるスポーツ時間の減少や知識の蓄積、就職など、成長、教育、社会的環境などによる身体的・精神的・社会的な「転換期」に、デュアルキャリアの課題が見えてきます。
「教育・仕事からのスポーツの視点」、「スポーツからの教育・仕事の視点」の両方を、相互的に解決できないものでしょうか?
参考:
EUComission(EUの執行機関である欧州委員会)