◆サッカー選手とその代理人 第1回 | 和久井秀俊オフィシャルブログ「海外サッカー選手のホンネ」Powered by Ameba

◆サッカー選手とその代理人 第1回

和久井です。

皆さん、お元気ですか?
こちらエストニア・タリンの気温は10度と寒くなりましたが、寒さに負けてられませんね。皆さんのおかげで僕の所属するエストニアトップリーグで、8月はベストプレーヤー、また今季五度目となる9月のベスト11にも選ばれました。今後ともどうぞ応援宜しくお願い致します。

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さて以前、サッカー代理人の存在や仕事について触れました。
今回はそんな代理人について3回に分けてもう少し掘り下げてみたいと思います。


その前に一つご説明致しますが、僕の記事は特定の方への誹謗・中傷とならない文章、ご迷惑をお掛しないよう配慮しております。しかし個人的な意見や良質な情報を提供することで、意図しないところでご迷惑をお掛してしまう可能性もあるようです。個人的見解として、どうぞご理解下さるようお願い致します。

またサッカーキング様でのコラム掲載のため、僕の記事によりサッカーキング様を中傷するコメントもあるようですが、あくまでも記事はすべて和久井個人の責任で掲載させて頂いておりますので、今後一切お控えください。

日本サッカー発展のため、エンドユーザーの子供たちのために今後も引き続き情報を発信していきます。温かく見守ってくれるユーザー様やサッカーキング様に敬意を払いつつ、全責任と決意を持って発信していきますので今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

前置きが長くなりましたが以前、選手のFIFA 公認のエージェントは世界に約6000人いるというお話をしました。またFIFA公認でない代理人を加えると膨大な数になります。

そんな代理人。世界の景気後退によるクラブ経営の不振、そこに雇用される選手はその打撃を受け、もちろん選手代理人にとっても非常に厳しい状況です。

それを理由に代理人業から手を引いたり別の仕事を掛け持ちしたりしている代理人もいれば、選手を利用する代理人がいることも事実です。

経験も知識も少ない20歳にも満たない選手を私利私欲のために利用する代理人も存在しています。プロ選手という夢や目標は時にそんな代理人の格好の的となります。

前回、選手はリスク回避する必要があると書いたのもそのためです。そもそも代理人と選手間の契約に第三者が介入することは少ないです。なぜならばこれも以前書いたことですが、選手と代理人にとっては信頼関係が第一だからです。そんな両者の契約に、こと細かに契約事項は記載されません。それよりも両者の契約解除の自由を謳う契約書の方がはるかに多いと思います。一見自由=信頼のように見えますが、同時に責任も減るということは理解しなければいけません。

選手はもちろん若い選手だけではありません。30歳を越えても若い時と同じ目標と気持ちでプレーしている選手は多くいます。そんな選手達には時に代理人の手助けが必要になります。しかしクラブの需要がなければ、パイプ役となる代理人もそんな選手と好んで仕事をしたがりません。

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ここまでネガティブな部分ばかりを書き綴ってきましたが、これはあくまでそういう代理人も実際に存在するということです。その存在を理解する必要があるということです。間違ってほしくないのはごく一部に存在するということであって、代理人すべてがそうではありません。

僕自身も現在代理人と共に仕事をしています。もちろん上記に述べたような代理人と一緒に仕事をした苦い経験もあります。でなければ、こんなことは書けません。個人的には選手目線で書いているので一部の代理人を否定しているように感じる人もいると思いますが、実はその原因は私達選手にもあるのです。

次回はこの続きを書きたいと思います。選手にある原因とは何なのか、実際の私自身の代理人についてや、代理人を見分ける方法なども加えてご説明したいと思います。