アスリートのスポーツの怪我の対処法 サッカー | 和久井秀俊オフィシャルブログ「海外サッカー選手のホンネ」Powered by Ameba

アスリートのスポーツの怪我の対処法 サッカー

和久井です。

本当は、スポーツの怪我の対処法 サッカーからこの記事を書きたかったのですが、少し遠回りしましたね。

スポーツをされていない方は、「痛みが取れれば良し。」という方がほとんどかと思います。しかし、アスリートはこれをいかに慢性(まんせい)にしないか、同じ怪我を繰り返さないか、ということを考えながら早期に復帰しなければいけません。

なかなかそうもいかないですが、一般の方もできればここまで考えられると今後間違いなく怪我が減るかもしれませんよ。

そもそも「慢性の痛み」とは、何なのか?

簡単に説明すると、痛みと原因が明確な場合は「急性の痛み」、治っているはずなのに6ヶ月以上もまだ痛みが続いているのが「慢性の痛み」となります。

では、どうしたらいいのか?ここが非常に重要です。

慢性の痛みが続くアスリートに多く見られる傾向が、①そもそも怪我の原因と場所が別にあるということです。

僕自身も何度も経験していますが、例えばこの方のコメントを例にとって考えてみましょう。

ちぇっちん さんからの投稿

はじめまして!

はじめてのコメント失礼します(*^ー^)
サッカーゎ観戦専門ですが;いつも楽しく読ませてもらってます☆

あたし今・・・ヨガで無理な柔軟をしてしまったせぃか、右の太腿の裏筋。それをかばっていたら、ヒザの靭帯も痛めてしまぃました(´_`。)
靭帯の場合も、この方法で冷やすのが効果的ですか??


このコメントをまとめると、下記の原因と場所になります。

原因(無理な柔軟をしてしまったせいか?)

場所(右の太腿の裏筋、ヒザの靭帯)

アスリートでも原因がわからない場合があります。ちぇっちんさんも必ずしもこれに原因があるとは書いてはいませんね。

場所は、ハムストリング(右の大腿の裏)と膝の靭帯ということです。

ヨガをしていても、サッカーをしていても、競技をしていなくても今この時でさえ、人が動く時は全身の筋肉を使っています。

例えばボールを蹴る動作は、腕や肩、腰、脚と身体の中心で作られた大きな力を脚の先に伝えていきます。

何が言いたいかというと、原因である一つの動きで、ある場所に痛みが出たとしても、実際治療するべき場所は痛い場所と別の部分にある場合があります。

その場合、(1)身体の中心に近いところ背骨や股関節が歪んでいたり、筋肉が固くなっている場所がないか調べる必要があります。

(2)そして歩いたり走ったりするフォームや一つ一つの動きに無理があれば、必ずそれは痛みとなって現れます。それは、動き自体を改善する必要があります。

ちぇっちんさんの場合はこれだけの文章ではわかりませんが、その可能性も否定できません。

サッカー選手はちょっと難しい話になりますが、梨上筋(りじょうきん)や中臀筋(ちゅうでんきん)などお尻の周りの筋肉が硬くなりやすくなります。

疲労が重なると臀部(でんぶ)に痛みがなくとも、そこから身体のどこかに痛みが出てしまうのです。この場合、痛い場所をいくらマッサージしても意味がありません。

このように痛い場所と別の場所に原因がある場合があるということを考えて、治療とリハビリをする必要があります。

もう一つ。

特にアスリートは怪我をすると、余計なことばかり考えてしまいます。

「せっかくのトレーニングが台無しだ。」「レギュラー取られてしまう。。」「試合に出られない。」

実は、②この気持ちの緊張は痛みを大きくし、復帰も遅れます。

不安や焦りは、緊張が続くことで血行が悪くなって筋肉が固くなり、治るものも治らなくなるばかりでなく、たとえ治った部分でも動かすと「痛い」と感じてしまう場合があるのです。

この2つは、アスリートにとっても非常に難しいですが、とても重要なことです。そして一般の方もこんな知識があれば、肩のこりや腰の痛みなどの不安もまた違った対処ができるかもしれませんね。

ぜひ参考にして下さい。

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