シャマラン監督のSF映画。
ひとつの家族と宇宙人というお話でどちらかというと寓話っぽいかな。
アメリカの田舎といえばトウモロコシ畑ってイメージなのだろうか?
この映画もその農家が舞台で元牧師メルギブの家族を描いている。
初っ端からいきなしミステリーサークル出現。
この時、メルギブが息子に何があった?と聞くんだが
息子がクイっと親父のアゴをそちらへ向けるのが笑えた。
おかしな事が次々起きて、やがてUFO出現。
でも、なかなか宇宙人は姿を現してくれない。
宇宙人侵略ものとしては地味なのでどっちかと言えばホラーに近い?
ド派手なエイリアンものを期待する人にはダメでしょうな。
メルギブ親父が人間には二種類いる・・とベタな事を言う。
何かあれば幸運と思う人間と、偶然と思う人間と。
僕は超自然的な事は信じないので後者になるかな?
でもこれも抽象的でテーマのひとつだと思った。
やがてメルギブ一家に脅威が迫ってくるんだけど
ドアや窓に板を釘打ちって、台風ちゃうんやから・・・。
牧師だったから平和主義者なんだろうかと適当に納得したが
武器を準備したりトラップを仕掛けるのが普通の映画だろうけども。
まあ、ここら辺が寓話っぽいというかバカっぽくて笑えるというか。
あと、この家族にどれだけ感情移入できるかで感想も変わってくるかな?
地下室で後がない状況で明かりも懐中電灯ひとつしかない!
宇宙人の恐ろしい目的も次第にわかってくるしで
ここのシーンはかなり緊迫感があって良かった。
ラストの宇宙人撃退シーンのあり得ないアホっぽさは結構好きかも。
たぶんコレはわざとやってるし、これは虚構ですよと強調している感じ?
その画面に現れているモノの裏にあるテーマ性を考えさせる作りになっとる。
サインとは本当は何だったのか?と。
そこは面白いと思ったけど、僕は全面的に肯定せんけどな。
この映画は結構ヒットしていたと思うし、公開時から賛否が激しく分かれていた。
確かに設定がおかしいし、話も変なところがいっぱいある。
それゆえ、誰もが評価する映画でもないでしょうね。