NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長が、昨日(131日)、衆院予算委員会に参考人として出席し、先月25日の就任会見での自らの発言について野党議員から追及を受けました。

殊勝にも、自らの発言について「皆さんに誤解とご迷惑をおかけし、申し訳なく思う」と陳謝する場面もありましたが、NHK会長を辞任する考えがないことも強調していました。 

 しかし、この人の本質は、「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」と安倍政権寄りの発言を記者会見でしたことについて、「赤と白と言うべきだった」と述べたことにありそうです。

自分(籾井)が、「右」という言葉を使ったことから、「政府が右翼的である」とか、「政府の主張が右寄りである」と言ったようにとられたことが問題であったと認識しているかのようです。

しかし、「政府が、右寄りであるか、左寄りであるか(赤であるか、白であるか)」が問題の本質なのではなく、「政府の政策や主張を批判してはならない」とのこの人の意識が問題の本質です。

この時に至っても、まだ「赤と白と言うべきだった」という人に、公共放送機関のトップに資質はないと言わざるを得ません。

(了)