2012年06月22日

飯田哲也「山口からのエネルギー維新」

テーマ:今日の一言

 本日、NPO法人「環境エネルギー研究所」所長の飯田哲也(いいだ・てつなり)さんが、7月29日投票の山口県知事選挙出馬表明の記者会見を山口市内のホテルで行いました。飯田さんの記者会見によれば、飯田さんは、無所属で出馬されるとのことですが、民主党山口県連が今回の知事選では「自主投票」を決めている中で、私としては、飯田さんに魅力を感じているところです。


飯田さんには、7,8年前に、山口県で再生可能エネルギーを推進していく話を聞かせてもらった時に初めてお会いし、同じ山口県出身ということもあって親近感を持っていました。昨年9月の民主党代表選挙で、私が「出馬意欲あり」として代表選挙用の政策集作りをしたときも、脱原発依存と再生可能エネルギー推進の政策について色々とアドバイスを戴いた経緯もあります。


私も、以前から、飯田さんは山口県知事になるのにふさわしい人の中の一人と思っていましたが、そのように思った理由は、主に二つあります。


その第一は、飯田さんに、山口県から「エネルギー維新」を起こして欲しいと考えたからです。山口県は、「明治維新のふるさと」で、かつて幕藩体制を壊し新しい日本を創る原動力となりましたが、今や、山間部や農村・山村・漁村は、過疎化、高齢化に苦しんでいます。これらの地域の第一次産業と再生可能エネルギー産業が結びつくことが、その地域の再生をもたらします。飯田さんの著書『エネルギー進化論―「第四の革命が日本を変える」』(2011年12月、ちくま新書)にも書かれているように、実は、欧州のエネルギー革命は地方自治体の取り組みから始まったのです。想像してみてください。若者が活き活きと働き、生活できる田舎が戻ってくる。そんな日本の「エネルギー維新」を、是非、山口県から起こして欲しいと思います。


その第二は、飯田さんの生き様の中に、山口県を変えてくれる勇気を感じたからです。飯田さんは、多くの記事の中にも書かれているように、元々は「原子力ムラ」にいた人です。時代の先端を行っていた産業に身を置いて、安定した仕事と生活が保障されていたにもかかわらず、自らの信じる道へと転身を図りました。転身の当時はまだお子さんも小さく、転身後の生活は大変苦しくなることが予想される中であった、と聞いています。そして、飯田さんは、我が国でも有数の再生可能エネルギー専門家として活躍されるようになりました。しかし、飯田さんは、決して「専門家に止まることで良し」とする人ではなく、現実に苦しむ山口県を変え、日本を変えることに勇気をもって取り組んでくれる人だと思います。


以下に、飯田さんが本日発表された「出馬への決意―故郷山口をほんとうに豊かな地域社会に」の中から、飯田さんの思いが良く出ていると思われる部分をご紹介いたします。どうか、ご覧ください。


○ 3・11後エネルギー革命への使命感
東日本大震災が起きた平成23年3月11日、私は偶然にもドイツ・ポツダムでテプファー元環境大臣と一緒におり、固唾をのんで福島原発事故の進展を注視していました。彼はチェルノブイリ原発事故当時の環境大臣であるばかりか、3・11後にはドイツの脱原発を決定づけた「倫理委員会」の委員長に任命されました。
3・11以降、私自身が、原子力とそれに代わるエネルギー政策の両側を体験した数少ない専門家として、またエネルギー革命の旗振り役として、一気に時代の前面に押し出されました。原子力を学び、原子力産業・原子力行政・原子力発電事業の一端を経験し、その「原子カムラ」を脱藩して渡つた北欧で、エネルギー革命が社会全体を大きく変えていく圧倒的な現実を目の当たりに経験しているからです。
それから1年あまり、福島では今なお何万人もの方が避難を余儀なくされています。福島原発事故もいつ果てるともない事故収東や除染の作業が続いていますが、放射能汚染への不安と政府への不信は広がる一方です。にもかかわらず、政府や電力会社は、まるで福島原発事故などなかったかのように、関西電力大飯原発の再稼動を決め、安全神話の原発依存へと逆戻りしつつあります。
 こうした民意を無視した政治に対して、私たちは座視するしかないのでしょうか。そんなことはありません。3・11後のエネルギー革命の流れは止めてはならず、また堰き止めようもありません。私には、そして皆さんにも、中央政府の逆回転を止め、地域から「歴史のダイナミズム」を生む、先頭に立つ使命があります。

○ 山口からのエネルギー維新
なぜ山口か。今日、世界で沸き起こっている「第4の革命」と呼ばれる再生可能な自然エネルギー革命は、3つの要素から成り立っています。
(1)エネルギー供給の本流へと急拡大している「エネルギー革命」
(2)産業・経済。雇用面での新しい「グリーン経済革命」
(3)地域自立・地域分散型の「分散ネットワーク型革命」
折しも、 12年前にわたし自身が草案をつくり、3・11後に成立した「再生可能エネルギーの固定価格買取法」が7月に始まります。日本中で閉塞感が漂つている今、企業、金融機関、地方自治体、市民団体などから、再生可能な自然エネルギーヘの期待がいやがおうにも高まっています。
ところがほとんどの場合、これまでの補助金や事業開発など旧来の政策の延長線に過ぎず、とてもホンモノの「第4の革命」と呼べるものは見当たりません。世界で起きている「第4の革命」を実体験している政治家が一人もおらず、したがつてビジョンが貧困で、かつ必要な政策・人材・地域社会の合意がいずれも欠けているからです。
私は、明治維新を成し遂げた山口の皆さんの「維新のDNA」を信じています。私は、私自身のこれまでの知識・経験・ネットワークを総動員し、皆さんの「維新のDNA」と合体させ、山口からホンモノの「エネルギー維新」を起こしたいのです。山口からエネルギー維新を起こし、中央政府の逆回転にストップをかけたいと強く願っています。

○ 山口からほんとうの地方自治を!
私は山口で生まれ、幼少期には旧都濃町・中須の山あいで育ちました。穏やかな気候と豊かな自然、さんさんと降りそそぐ太陽の恵みは私の原風景です。小学校6年生の時、旧徳山市街地に転居直後に急性気管支ぜんそくで入院した経験が、環境や社会の問題を考えるきつかけになりました。大学時代に京都に出てから、東京、神奈川、そして北欧、ヨーロッパ各国をまわりましたが、日本海と瀬戸内海といった2つの海に囲まれ、太陽も風も森も豊かな恵みを運び込んでくれる山口は、世界で1番素晴らしい地域だと確信しています。
しかし今、山口の各都市をみると、郊外に沿道店舗が無秩序に拡大していく一方で、駅前のシャッター通りが広がってゆき、寂れていくばかりです。かつて山口を支えた産業の多くが斜陽化するなかで、地域の人々、とくに若者や女性は未来に希望を持てないでいるように見えます。
山口には、世界に誇るべき自然や歴史、文化があり、また山口県民に脈々と受け継がれた「維新のDNA」は、この困難な時代を切り開いていく可能性を秘めています。
私は、女性や若者が将来に希望を持てる、子を産み育てられる、ご年配の方々が安心して住み続けることができるよう、すべての人に開かれた民主主義と世界水準の生涯教育などで、 21世紀型のほんとうに豊かな「持続可能な地域社会」を、ここ山口で実現していきたい。山口には、再び日本を変えていく力と可能性があると信じています。
エネルギー維新について申し上げましたが原発問題はそのまま地方自治の問題であり、これまでの上意下達のピラミッド型社会からひとり1人の県民の立場に立ったネットワーク型社会へ、地域社会を変えてゆかなければほんものの地方自治、自立と共生の地域社会も実現もできないのです。まさに、地方自治も革命の時を迎えていると私は考えています。
私は、県民の皆さんが、「維新のDNA」に再び目ざめて、立場や考えを超えて、
必ずや私の信念に呼応して決起してくださると確信していますし、地方自治革命を通して「脱官僚・脱中央・脱閉塞」を実現し、山口をほんとうに豊かな21世紀の地域社会に変えてゆく覚悟です。

今から35年前に、わたしは大志と不安を抱えて、夜行列車に乗り故郷山口をあとにしました。そして今度は、みなさんに未来と希望を生み出す志をもつて、山口に帰ってきました。
さあ、皆さん、一緒に戦いましょう。』

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