#3
「本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですってー。病院行っても、異常なかったんですさかい」
心配そうに見つめる前田に、あっけらかんと答えるだるま。
朝の登校風景に似つかわしくない、包帯だらけの姿だ。
「ダイエット失敗しててよかったな。だるま」
デリカシーのかけらもなく、大歌舞伎が言った。今朝は、前田、だるま、そして、歌舞伎シスターズが仲良く集団登校していた。アンダーガールズの脅威に対する防護策だ。
「えーっ!ダイエットしてたんですかー?だるまのやつがー?」
小歌舞伎も前田も目をまるくした。
「するか!そんなもん!」
「はっはっは。少しはやせねーともてねーぞ。いままで惚れられたのは学ランくらいだろ。いまは、前田に本気だったか」
「姉貴!」
小歌舞伎が目配せする。学ランの消息は、いまだ不明であった。
前田もだるまも顔をふせる。
「あーっと、案外、今日あたり学校来てるんじゃねーか。うん、きっとそうだ。な?」
小歌舞伎に同意を求める。
「そ、そうですよねー。きっと、昨日はケータイなくしたとかなんかっすよ」
歌舞伎シスターズは、つとめて、明るく振る舞っていた。
そして、4人は、3年A組の教室の扉の前に来た。
だるまが、意を決したかのように、勢いよく扉を横に引く。おらーというかけ声とともに。
「えっ」
教室内を見て
前田は思わず、驚きの声をもらしていた。
「大丈夫ですってー。病院行っても、異常なかったんですさかい」
心配そうに見つめる前田に、あっけらかんと答えるだるま。
朝の登校風景に似つかわしくない、包帯だらけの姿だ。
「ダイエット失敗しててよかったな。だるま」
デリカシーのかけらもなく、大歌舞伎が言った。今朝は、前田、だるま、そして、歌舞伎シスターズが仲良く集団登校していた。アンダーガールズの脅威に対する防護策だ。
「えーっ!ダイエットしてたんですかー?だるまのやつがー?」
小歌舞伎も前田も目をまるくした。
「するか!そんなもん!」
「はっはっは。少しはやせねーともてねーぞ。いままで惚れられたのは学ランくらいだろ。いまは、前田に本気だったか」
「姉貴!」
小歌舞伎が目配せする。学ランの消息は、いまだ不明であった。
前田もだるまも顔をふせる。
「あーっと、案外、今日あたり学校来てるんじゃねーか。うん、きっとそうだ。な?」
小歌舞伎に同意を求める。
「そ、そうですよねー。きっと、昨日はケータイなくしたとかなんかっすよ」
歌舞伎シスターズは、つとめて、明るく振る舞っていた。
そして、4人は、3年A組の教室の扉の前に来た。
だるまが、意を決したかのように、勢いよく扉を横に引く。おらーというかけ声とともに。
「えっ」
教室内を見て
前田は思わず、驚きの声をもらしていた。