青森県は住宅ローン最先端! | 池上秀司のブログ

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ファイナンシャルプランニングに関することを中心に、好き勝手に書きます。

2年振りに青森市で仕事をしてきました。

青森県というのは住宅ローン市場が独特で、ローカルルールがあります。久し振りにお邪魔してビックリ。青森県では

40年返済

が可能です。青森県というと青森銀行さんとみちのく銀行さんという二行がパッと思いつきますが、どちらでも採用されています(ろうきんも可)。40年返済といっても、最終償還年齢は「80歳未満」と従来と変わらないので、39歳以下の方が40年返済をご利用できます。


「定年までにローンを払い終えなければいけない」という呪縛に苛まれている同業者が多くいますが、私は「早く終えることは大いに結構ですが、そうしなければいけないということではないし、定年後にローンの支払いがあってはいけないなら、定年後も家賃の支払いが必須な賃貸派の方達の心配をするべき」と思っているので、お客様に自由に決めていただければいいと思っています。まぁ、現実的には早くに終えている方が圧倒的多数ですが。

それに、今は低金利です。以下で一目瞭然、単純に返済年数だけでは判断できません。


金利が下がってきた恩恵を返済年数で受けるといったプランニングが可能になりました。

保証料に関しては青森銀行さんが最下限の保証料率が0.05%と著しく低く、みちのく銀行さんは保証料が不要な反面、事務手数料がちょっと掛かるという新興の金融機関と似た形態。しかし、大きく違うのは多くの新興の金融機関の事務手数料が2.16%なのに対し、なんと1.08%と半分。しかも、上限が324,00円となっています。

団信に関しても、青森銀行さんもみちのく銀行さんも「○大疾病保障」から「引受緩和型」までラインナップが豊富。時期がはまれば金利上乗せなしでガンの団信に加入できたりします。

融資金利も融資実行時の金利を適用する金融機関が多いのですが、どちらも申し込み時の金利も適用可能。つまり、金利の予約ができます。せっかく金利が低い時に申し込んだのに、実行するときに金利が上がっていて残念という事態から回避できます。

実際にお客様が使う金利には差が出てきます。金利引き下げに幅を持たせているので、属性によって変化するのでしょう。これはリスク管理上当然といえば当然です。すなわち、キチンと相談する必要があるということです。ですから、ローンセンターなどが整備され、キレイな相談ブースが用意されていたりします。恐らく、人の育成に力を入れているでしょう。その辺のFPに相談するよりは何倍もマシだと思います。

最近、借り換えの試算ができて、どこの金融機関の金利が低いかまでランキングで紹介してくれるアプリケーションが開発されました。早速ダウンロードして使ってみましたが、大して使えませんでした。結局、手軽に入る情報だけで作っているので、足で稼いでいません。それこそ、青森県では相談しないと適用金利がわかりませんから、アプリの試算に反映しにくいといえます。

手前味噌ですが、私はJAバンクの住宅ローンに精通しているFPの一人だと思いますが、そのアプリケーションにはJAバンクが反映されていません(反映できないJAバンクに改善の余地があるのも事実ですが…)。現状は参考程度にはなっても、それで解決するとは思えない出来栄えです。

スマホで解決するならFPは不要です。実際はスマホを覗いているよりも、青森県の住宅ローンを知るだけで大変勉強になりますし、実際のプランニングにやり甲斐が出てきます。青森出張でモチベーションが上がりました。

青森銀行さんのキャラクター「aomo」。数ある金融機関のキャラクターの中でも一番のお気に入りです。カワイイ!


みちのく銀行さんのとある支店。立派な建物です。