努力すれば、叶うものです。

新品エンジンにもかかわらず、パワーが出ない孝太郎のエンジントラブル。
やっと原因を発見しました。

フューエル・インジェクションのトラブルでした。

各種センサーを全部チェックして、交換してみました。
もしかしたらデフかも知れないと、デフのリビルドもしました。

それでもダメで、困りきった我々は、ドイツのBMW本社に孝太郎の全走行データをメールで投げ込み、本社の研究室でデータ解析を頼みました。

その結果、フューエル・インジェクションではないかと、連絡がきました。
フューエル・インジェクションも新品だったのですが、念のため交換。

バッチリです。これでした。燃料がきっちりと燃焼されていなかったのです。

早速、クアラルンプール市内のチューニングショップをマレーシア出身の元F1ドライバーのアレックス・ユーンに紹介してもらい、比較検討のために2台のマシンをダイナモに乗せてテスト。問題なし。

やったー!! これで勝負できる。

実は、不安だった我々は、ドイツ本国から空輸でエンジン(購入した)を運んでもらっているのです。

そのエンジンが到着するのは金曜日。最悪は金曜日のフリー走行が終わったあとに交換し、ぶっつけ本番で土曜日の予選、レースに挑むというプランBも考えていたわけです。

15歳の少年の夢を壊したくない。できる限りの体制を整えたい。それがチーム全体の気持ちです。
勝つためならば、最大限の努力を惜しまないのがレーシングチーム。子供扱いなんてしません。

孝太郎には、明日はたっぷりとBMWのトレーニング(これが大変なんだ)を受けてもらい、ドライバーとしての仕事をきっちりとしてもらいます。

あー、今日はやっと熟睡できそうです。