中高年の遭難増加

富士山や北アルプスにある山岳診療所の運営にも関わり、活躍の場を広げる

混合樹林帯を下る初参加のS氏

O医師は講演や高校生向けのテキスト作成を手掛けるほか、全国から集まる患者に対し高血圧や持病のチェック、登山時の定期的な水分補給などをアドバイスしている

14:15分、鉄塔

「山岳医療は経験論に頼りがち。きちんとした分析に基づく治療や啓発活動が大切だ」と語る

北に岩湧山897m

国際山岳連盟委員で、山岳遭難に詳しい関西大のT・A教授は「実践的な研修に重点を置き、より高い技術を持った専門家を育てる必要がある」指摘している

関電鉄塔

認定国際山岳医:登山の推進や安全対策の充実に取り組む国際山岳連盟(本部・スイス)の医療部会などが認定する山岳医療専門の国際資格

西に槙尾山600mの眺望

講義で学ぶ専門知識のほか、高い登山技術も必要となる

草が繁っていて一部道が隠れていた

1997年に欧州で始まり、国内では登山者の安全を守ろうと、山岳医療に詳しい医師や看護師らでつくる日本登山医学会が2010年に導入した

鉄塔手前の急な階段、誰かがつんのめりになり倒れ掛かったようだ。前後の人が手を貸したようだ

ほかにも、同学会が始めた「認定国内山岳医」という別の制度もあり、7月末現在で38人が取得している

この階段が設けられていなかったら普通では上り下りは不可能でしょう

持病がある方が、山頂を踏破するには主治医に相談すること、パーティで登る場合はリーダーに報告することが必須です

足元にキノコが2本

当会で一番多いケースは、仲間に迷惑をかけられないと自己のペースが上がり、オーバーヒートすることです。リーダーはグループを注意深く観察し、察知したらペースダウンするか、早めに休ませることが大切です

張り付くように生えていました

多数の場合は、前後の人、殿の人が注意を払い、アドバイスやサポートをしている

後続に気を配るY氏

パーティを組む場合の心構えとして、皆さんに留意して頂きたい

この下りが相当堪えたようです

青文字は8月8日付日経新聞より