復旧 | 風のかたちⅡ

復旧

面白いところがあるからと、家のお嬢に教えられて、アキバに出かけてみた。ラブラブ!


行った先は、アキバに集まっている例の施設・・・といっても"冥土"なんとかではなくあせる、大学のサテライトオフィスというところ。経営管理システム(バランスカコアカード、経営品質、ISO9000)の事例研究会を覗いてみた。


宗旨替えというわけじゃない。"労働"問題のアプローチで一番抜け落ちていると思える部分への関心といったもの。いってみて、空振りじゃなかったと思う・・・どっちかといえば、正規従業員、それもホワイトカラーへのアプローチへの可能性みたいなものをより強く感ずるわけだけど。


野村正實御大も「日本の労働研究-負の遺産」のなかで、詰まるところ、「労働問題プロパーの研究」はないと、日本社会論や企業論との関わりにおいて解明することなのだと結んでいたのじゃなかったか(手もとに本がなくうろ覚えだが)。

手もとにあるやつで言えば、「人事労務管理論のテキストには、仕事面での管理についての記述がまったくないか、部分的に触れられるにとどまる」(.中村圭介@東京大)、「人事管理論、労務管理論で取り上げられる各論、施策は、・・・人事部門が職掌としている事柄をなぞっているだけではないか」(石田光男@同志社)というのも、近い感覚て受け止めている。佐藤厚@同志社→法政の「業績管理の変容と人事管理」2007も、明示的に、経営戦略、組織、業績管理との関わりでの労働をとらえようとする。


今更、何をぼけたことをといわれるのだろうけれど、まあ、長い病の後のリハビリ期間みたいな状態なので仕方ない。尊敬してやまないある方からは、君みたいな仕事を長く続けていたら、身体の前後に何本か矢が立っても不思議じゃないよ、と自覚を促されたりもしたわけで、たぶん、矢の毒が気がつかないうちに回っていたのだろう。全快にはほど遠いけれど、無理してでも歩いてみないと、このままボケ・ワン公になりそう。とりあえず、システム復旧してゆるゆると続けたい。