11年ぶりという奈良さんの個展、行ってきました。





11年前は沖縄にいたし、個展は初。

GWに青森県立美術館の常設展で観た奈良さんの作品は
お家全体を作品にしたもので、遊び心があって見ごたえ抜群、面白かったです。

アートに触れたり美術館はすきでも下手の横好きで
絵は下手くそ、アートの知識や理解が皆無の私がw、
奈良さんに対しては「同郷」という想いが特別あって。
同郷ってすごいですよね、それだけで特別になる。

入ってすぐのこちらの作品だけ写真OK。



この横に物販もあり、すごい人でした。
最後にチラリと見たのだけど、グイグイ押し寄せる購買欲の高い人達に
ドン引きして何も買わず。チロルチョコとかのど飴とかもありました。

今回の個展にもお部屋みたいな展示がひとつありました。
絵と銅像が主で、私のアートへの理解のなさからすれば
これは…一体どういう意味なんだろう…と思う作品も多々。
(そんなの感覚的なもので十分だし、意図がわかる人の方が少ないだろうけど…)

奈良さんと言えば怒っているような無表情なような女の子の絵が印象的。
それに対して、キラキラした目とやわらかい色使いがすてきでした。

でも今回のはにっこり笑顔の女の子の方が多かった印象。
中にはダンボールに描いた作品もあって、それはそれで
奈良さんの描くキャラクターにはあっててかわいい。
そう、
奈良さんの作品は奥深いものはもちろんあるけど
「かわいい」という視点から入られるのが幅広い支持層の理由なのかな。

常設展は写真OKで、昔の奈良さんの作品も観れました。
これはわりと新しいものだったかな。



これは今の原型って感じ?!かなり前の作品でした。



また、全く色の違う昔の作品なんかもあって、
私の彼曰く「定まっていない時代」(笑)。


この展示は私が行きたくて、彼に一緒にきてもらったのですが
美大出身の彼から見ると、奈良さんは「伝統を重んじていない」んだそうで。
「伝統」とかにうるさいんですよ彼は(笑)!
「現代美術」だからなんじゃないの?というのはシロウトの私の心の声。
全体的に「ふーん、って感じ」とか小バカにしている…(笑)
まあ彼には彼の一本筋の通ったものがあるんだろうし、
もともとあまり興味ないのに半ばムリヤリ一緒に行った私がイケナイのですが。


そうそう、嵐の大野くんは尊敬する現代美術家が奈良さんだそうで。
今回も24時間テレビでTシャツコラボしたり、以前からいろいろやっていますよね。
それはそれで全然いいし、私は嵐もすきだし(笑)
その大野くんに奈良さんはこんな事を言っていたそうで。

「今までは自分のために作ってきたけど、最終的には自分から離れて、
 自分以外 の人たちのものになっていけばいいなぁ~って。」

彼の中に何かの変化があったのだと思います。

それは私が感じた「笑顔の女の子が多かった気がする」
に通じていればいいなあと思います。


大野くんがすきな芸術家の作品を観たいという影響は大いにあると思うんだけど、
若い子が多く、でもおじいちゃんおばあちゃんもいたりして。

数少ない、同郷の著名人として、この展示がいろんな人に観てもらえて
いろんなこと感じてもらえるといいなあと厚かましくも、心の片隅で思っとります。