皆様、こんにちは!

佐和です。


先日、カリグラフィーの授業でこんなことがありました。


先生がある生徒に文字の造形の話をしていました。

「ここに1つのカップがある。

カップの輪郭を見る。

ここで文字の形がわかるよね。


でもこれは文字の輪郭の外側のだけの話。

もうひとつ注意しなくてはいけないのが、

輪郭の内側なんだよ。」


という説明でした。



漢字文化の日本人や中国人、特に書道をされている方はすぐに

この意味がわかるのではないかと思います。


例えばこの漢字↓
田

"田"ですが、この4つの窓の『白』の部分のことです。

田という文字は外側の□(四角)だけで形づくられているわけではありません。

4つの窓の『白』がとても大切なのです。

白がどれだけきれいにみえるか

これが文字がキレイ見えるひとつのポイントでもあります。



そこで、先生がこんな例えを出していました。

フランスのスーパー

carrefour・カルフール

のロゴです。

carrefour
ただの赤と青のマークではありません。

皆様、何だかわかりましたか?







アルファベットの『C』

が中央に書かれています。


この話とてもおもしろくて、

私の前に座っていたマダムは

「あー『C』ね!何であんなロゴを選んだのかと思っていたわ」

「今まで不思議だったのよね」

さらには

「どこが『C』?」

と説明しても気が付かない人もいました。



フランスのスーパーで、

フランス人にここまで意味の通じないロゴでいいのか...(^^;)

という気もしますが。



白文字のくり抜きだからでしょうかね。

しかし、白も立派な色です。



文字に対する見方というのは文化的なものなのか、

フランス人には白の話は難しいようでした。



漢字、平仮名、アルファベット、アラビア文字.....

文字の種類に関係なく

書は白、余白が大切なんだなぁと気付かされた瞬間でもありました。




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