私が最近大好きな画家さん、それは岡田嘉夫さんです。


多彩な色で描きながらもまとまりがあり、


現代的な手法ながらも古い浮世絵が醸し出すような妖艶さのある絵。


歌舞伎を題材にしたものや古典文学、時代小説などの書籍の表紙を


多数手がけていらっしゃいます。



天切り松


「天切り松 闇がたり 4巻」(ハードカバー版)

浅田次郎・著

集英社


私が最も好きな岡田嘉夫作品。


タキシードにドレス、ダンスという洋風のモチーフを前面に押し出しつつも


松や藤や霞などを取り入れているので日本的な雰囲気が強くただよう。


この表紙は何度見ても飽きません。



花闇


「花闇」(集英社文庫版)

皆川博子・著

集英社


私が初めて出会った岡田嘉夫作品。


「花闇」中央公論社版文庫表紙の橘小夢の「田之助像」にも


勝るとも劣らぬ美しさ。



仮名手本


「仮名手本忠臣蔵」

橋本治・文 岡田嘉夫・絵

ポプラ社


義経


「義経千本桜」

橋本治・文 岡田嘉夫・絵

ポプラ社


四谷


「四谷怪談」

さねとうあきら・文 岡田嘉夫・絵

ポプラ社

以上歌舞伎絵本シリーズ。


嫁入り道具にして、将来子供に寝物語として読み聞かせたいですね。


私は特に「仮名手本忠臣蔵」がお気に入りです。